迷い3 ページ9
A)ねぇ、櫻井さん。迷惑な人って必要?
櫻)いきなりどうした?
A)いや、何か気になったから。
櫻)そ〜だな…どの程度かによるかな。
我慢出来る程度だったり、たまにだったら
良いけど毎回とかなら要らないかもな。
その会話を聞いた福山が、会話に加わってきた
福)俺もそう思う!迷惑って事は、仕事の邪魔
だったりするし。
A)そっか…ありがとう。
Aは回答に満足したのか、その場を後にした
数分後
神谷は廊下を歩いていると、ベランダへと向かうAを見かけた
神)(お嬢様、ベランダに用なんてあったかな…
普段使ってないし…)
小)あれ、神谷さん。どこ行くんですか?
神)ちょっとね。
入)あれは…飛び降りようとしてるね。
小)え?!神谷さんが?!
入)違うよ。Aがだよ。
小)なんで?!
入)それは本人に聞けば?俺は知らないけど。
神)お嬢様。こんな所に何の用ですか?
A)何って…飛び降りようかなって
神)何でそんな事…
A)迷惑な人は要らないってみんな言ってま
したよ?この仕事を辞めても、皆が居るか
ら忘れたくても、忘れられないじゃないで
すか。
神)だからって…
Aはベランダの柵のほうへ向かい、脚をかけた
A)神谷さん、今まで私の茶番に付き合って
くれてありがとうございました。私は皆と
会えて嬉しかったですよ。それじゃ。
Aが柵から手を離し飛び降りようとした瞬間、神谷がAの手を掴み引き戻した
A)っ、な、んで…
神)お嬢様を必要としてる人は居るから!
そもそも、こんなので悩まれてたらそれこ
そ迷惑なの!だからさ…もうちょっとこの茶
番続けない…?
Aは神谷を見上げ、少し涙目になっていた
A)茶番って…酷い…
神)Aが言ったんでしょ?ほら、戻ろ?
A)うんっ
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作者名:weihana | 作成日時:2020年12月12日 18時