ep185 ページ38
その頃別室では――
「効果てきめんッスね武市先輩！白夜叉のあのビビりよう！」
「彼が霊やら何やらに弱いという噂は本当だったようですね」
鬼兵隊の武市と来島が事の一部始終をモニターで監察していた。
「ところで桂と坂本は？」
「催眠ガスでよぉく眠らせておきましたよ」
「残るは白夜叉ただ一人。彼を始末すれば攘夷四天王暗殺計画は完成します」
「なるほど同窓会の目的はそれだったかぁ」
「勿論ッス！晋助様の邪魔になるやつは早々に排除して――……って……ん？今の声は……？」
聞きなれない声にその正体を探して辺りを見回すまた子。
「こっちこっちー。天井ですよ〜」
「え、あぁ……攘夷四天王の元参謀……
って！なんでアンタがここにいるんスか！！」
状況を理解して俊敏に臨戦態勢を取る鬼兵隊の面々。
それに対してAは「いやぁ、高い所からすみません」と的外れな返しをする。
「武市先輩！コイツの酒にも薬入れたんじゃなかったんスか！？」
「ちゃんと入れましたよ」
「ならなんで起きて――」
また子が武市に声を荒げている間に天井から降り立ったAは「まあまあ」と場をなだめた。そして……
「そう武市さんを責めないであげて。私もともとあんま薬の類が効かない体質なんだよ」
相手にとっては何の嬉しくもない情報を寄越してみたりする。
「まぁ、逆にヅラと辰馬は効きすぎなんだけどね？薬ってバカとかアホの方が効くんかね？」
ははは、と一人で可笑しそうに笑うA。それを見て武市は他の面々を庇うように彼女の方へ一歩進み出た。
「こちらとしては貴女の目的を図りかねますね。貴女一人では奇襲でもしない限り我々の殲滅は無理でしょう。
なのに貴女は愚かにも堂々と姿を現した。目的は別にあると見えますが？」
「さすがは現参謀様。ご明察だ。私はね――」
Aがそこでスッと目を細める。瞬間、部屋に緊張が張り詰め――そしてAは言った。
「ただ銀時の醜態が見たいだけさ！この特等席でね！！」
彼女の声は響き渡り、その後部屋は沈黙に包まれた。
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ギラッフェ(プロフ) - 腐った女子さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！励みにさせていただきますね！！ (2020年5月30日 15時) (
レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
腐った女子 - いつもこれが更新されるのを励みにしてます(笑) 更新頑張って下さい！ (2020年5月30日 1時) (レス) id: 59a5a46759 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 水神の狐さん» コメントありがとうございます！この回、性転換回というより野糞回だな…と個人的には思ってます笑笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐(プロフ) - 安心と納得の野糞wwwめちゃめちゃすきです！！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - ジャスタウェイさん» ありがとうございます！もうお名前からして同志って感じで嬉しいです！これからも宜しくおねがいします！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2019年9月17日 19時
