ep184 ページ37
「え、なに、ちょっと……今ヅラの叫び声しなかった？」
「ロン毛にうんこでもついたかぁ？」
斜め上をいく坂本の楽観主義。
それに「え、でも……」とぐだぐた悲観主義をぶつける銀時。
だがいよいよ面倒になった坂本はよっこらせと立ち上がって部屋から出て行こうとした。
「え、待って。どこ行くの？」
それを銀時はすかさず止める。
「ちょっとヅラの様子見に……」
「あ……そぅ……じゃあ俺も行こっかなぁ。小便行きたくなってきたし……」
今にも消え入りそうな声で何とか部屋に残されまいとするが……
「ん、じゃあ頼むわ、見てきてくれぃ」
「はあ"ぁぁぁあああああ！？」
まさかの返答に慌てふためく銀時。
「だって2人も行く必要無いじゃろ」
こんな時だけド正論の坂本。
その後、なんとかごねにごねまくり2人で厠へ向かうことになった。
「ヅラ、おらんなぁ……。入れ違いになったんかもしれん。先戻っとるぞ」
絶賛用足し中の銀時を置いてサッサと帰ろうとする坂本を
「待って！あとちょっとで終わるから！！そこ！そこで待ってて！！」
銀時は必死の形相で止める。
だが結局付き合ってられんと言って坂本は先に歩き出した。
「辰馬ぁ！そこにいるだよね！？いるんならドラえ○んの歌歌ってくんない！？俺も歌うからさぁー！？」
もはや涙目の銀時。
一方その頃、坂本は廊下のど真ん中に置いてある歩狩汗の缶をいぶかしげに見ていた。
その時――
『坂本さんみーっけ、缶ふーんだ』
怪しげな声が響いたかと思えば、カラン…と缶の転がる音。
銀時が恐る恐る廊下を覗き込めば、坂本の姿は無くなっていた。
「てれれれてれれてれれてれれてれれてれれれれれん！！」
恐怖のメーターが振り切れた銀時は1人でにドラえ○んの歌を歌いだす。
もはやそっちのほうがある意味ホラーであることも気付かずに……。
そして大音量で歌を歌いながら俊敏に廊下を駆け抜けると、部屋に戻って戸をぴしゃりと閉めた。
「てれれてれれてれれてれれ――……」
未だ一人で歌い続ける銀時はその時、ハッとして歌うのを止めた。
「A！起きろ！今度こそ本当にお前の頭脳をフル回転させる時が――……」
そう言いながら机の下を覗き込み、Aを叩き起こそうとしたが……
「……ぇ、いないんだけどぉぉぉおおー！？」
爆睡していた筈のAさえいなくなっていたのだった。
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ギラッフェ(プロフ) - 腐った女子さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！励みにさせていただきますね！！ (2020年5月30日 15時) (
レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
腐った女子 - いつもこれが更新されるのを励みにしてます(笑) 更新頑張って下さい！ (2020年5月30日 1時) (レス) id: 59a5a46759 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 水神の狐さん» コメントありがとうございます！この回、性転換回というより野糞回だな…と個人的には思ってます笑笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐(プロフ) - 安心と納得の野糞wwwめちゃめちゃすきです！！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - ジャスタウェイさん» ありがとうございます！もうお名前からして同志って感じで嬉しいです！これからも宜しくおねがいします！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2019年9月17日 19時
