ep169 ページ22
「で、その手紙が同窓会の主催者からのものだと」
「そうだ」
到着早々、ヅラに押し付けられた紙を横目にビールを煽る。
「じゃあこの会は銀時達の奢りってわけじゃないんだ……残念」
とことん飲んで食べてしようと思ってたのになぁ……なんて呟くと
「なんだよ、気にせず飲めばいいじゃねぇか」
空いたグラスにビールを注ぎつつ首を傾ける銀時。
「わかってないなぁ。銀時達の金ならともかく、他人様のお金で好き放題するのはちょっと……ほら、申し訳ないじゃん?」
「いや俺にも遠慮しろよッ!!」
いやいやいやいや。今更、遠慮もヘッタクレも無い仲だろうに
「てか、この差出人だれ?」
「……Aでさえ思い出せないのか……。
まぁいいだろう。時は遡ること攘夷戦争時代――」
あーヅラの話長くなりそー……。
ちょいちょい面倒臭いなと思い始めた私は、聞き耳も半分に刺身を味わう。
「白夜叉――坂田銀時、狂乱の貴公子――桂小太郎、鬼兵隊総督――高杉晋助、声のデカい人――坂本辰馬」
「ぉおかしい!わしだけ扱いおかしいぃ!!」
そんな辰馬の嘆きもサラッと流して、というかシカト決め込んで話を押し進めるヅラ。
「後の世に『キセキの世代』と呼ばれる4人だ――」
「そんな呼ばれ方された覚えねぇけど!?」
キレのいいボケとツッコミを聞きつつ私はビール3杯目に突入。
「だが英雄はまだいたのさ。
俺達4人の陰で人知れず戦況を支えていた影の立役者――幻の
「ちょっと待たんかいッ!!!」
「それ黒子の◯スケじゃん」
「実名言うんじゃねぇぇぇえええええ!!」
つまみ片手に呟けば私まで銀時に怒鳴られる始末。不本意だ。
「ていうかホントにそんな奴いたのかよ!全然思い出せないんだけど!?」
「わしもさっぱりでなぁ……なにせ黒子に徹してた男じゃき」
黒子に徹してても存在くらいは認知されるべきでは……?……といっても私も覚えてないから何ともなぁ。
「てか待ってよ。幻の
「……うむ。確かに言われてみればそうだな」
「じゃあ、黒子野は幻の
「やめて!?それだと本当に他所のアニメまんまになっちゃうからね!?
……ってかお前ぜってー楽しんでんだろッ!!!」
ははは、勿論。
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ギラッフェ(プロフ) - 腐った女子さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!励みにさせていただきますね!! (2020年5月30日 15時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
腐った女子 - いつもこれが更新されるのを励みにしてます(笑) 更新頑張って下さい! (2020年5月30日 1時) (レス) id: 59a5a46759 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 水神の狐さん» コメントありがとうございます!この回、性転換回というより野糞回だな…と個人的には思ってます笑笑 これからもよろしくお願いします! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐(プロフ) - 安心と納得の野糞wwwめちゃめちゃすきです!!これからも更新頑張ってください! (2020年5月1日 18時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - ジャスタウェイさん» ありがとうございます!もうお名前からして同志って感じで嬉しいです!これからも宜しくおねがいします! (2020年4月13日 16時) (レス) id: 7540e8ed1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ギラッフェ | 作成日時:2019年9月17日 19時