鬼滅の刃 痛みの感じぬ子 弐

伍拾陸 ページ16

｢改めて、俺は音柱の宇髄天元だ。音の呼吸の使い手で、俺は派手を司る神…祭りの神だ。
よろしくな、A｣









｢俺は炎柱の煉獄杏寿郎だ！！君も炎の呼吸の使い手になるといい！！俺の継子になれば、衣食住もすべて面倒を見てあげよう！！｣









｢風柱の不死川実弥だァ…お前は強くなる見込みがある、俺の屋敷で鍛えてやるからなァ｣









｢蛇柱の伊黒小芭内だ。
お前には強くなる素質がある。此奴らの所へ行っていてはお前の素質が輝かん。それは実にあってはならん事だ、つまりお前は俺の継子になるべきだ｣








｢恋柱の、甘露寺蜜璃よ！よろしくね、Aちゃん！ええと、私の呼吸はね、なんというか、とてもキュンキュンして強いのよ！それからね、私もAちゃんの衣食住はちゃんと整えてあげるわ、だからね、私の継子にならないかしら？きっと楽しいと思うの！｣









｢僕は…霞柱の時透無一郎。
君、強いんだね。君の名前は何でか覚えられたし…なんでだろう。僕の継子になりなよ…直ぐに強くなれるよ｣









｢水柱、冨岡義勇だ…。よろしく、頼む｣









｢富岡さんてば、継子にしたいと思っている子に対してそれくらいしか言えないんですか？呆れちゃいますねぇ。だから嫌われるんですよ？｣









｢俺はきらわれてな｣



｢あっ、申し遅れました。
私、蟲柱をさせていただいています、胡蝶しのぶ、と申します。怪我をしたら大抵私の蝶屋敷に運ばれますから、これから会うことは多くなると思います。皆さんが先程から熱烈に継子にしようとしてますが、私にはもう継子がいるので大丈夫ですよ｣









｢私は岩柱の悲鳴嶼行冥だ…。
これからよろしく頼む…｣









皆名前の個性が強いな。








僕なんか"林"なんだが？ それから皆『〜柱』って言ってたけど、なんなんだろうそれ。









もしかして、個々の呼吸の名前かなぁ。









｢さぁ、お前は誰の継子になりたい？｣









威圧の強い顔で四方八方から見つめられて、もう限界だった。









そもそも自分に何が合ってるのかも分からないし！









圧が怖いし！助けて炭治郎！！こええ！！









素早く瞳を『紫』に変え、音もなくそこから飛び退き、お館様の前に着座した。

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