陸拾陸 ページ26
「凄く凄く強いよ!僕なんて足元にも及ばないさ、先生は誰よりも強い。
それに、殺しの技術が凄いんだ。
相手にも気付かれず、素早く、それでいて綺麗に殺す。
舞を舞ってるみたいにね、本当に殺される人もその美しさに見とれて死ぬ位には凄く…綺麗でね」
「Aが足元にも及ばない位強いってどんなだよ…!!」
事実、先生は裏の世界でもかなり名を馳せた殺し屋だった。
そのひらりと舞うような殺し方と相手も自分が殺されたのかも分からぬほど素早く静かに殺す様は、いつしか世界でも有名になる程に。
「僕は幼少期から人を殺す仕事や訓練をしてるから、多分皆よりも人の急所や殺し方を心得てるのさ。
だから、体力もあるし足もそれなりに早いし、加えて『瞳』の力もある。」
「幼少期ってどれくらい…?」
「先生のところに来たのが5歳だったから、それから今までずっとかな」
「どうりで乙の人まで倒せると思った…」
10年間、毎日ひたすら人を殺す技術を身につけ、はたまた事実殺していたのだから、Aの強さの理由は明確だった。
炭治郎は穏やかに過去のことを話すAに、今なら話せるかもしれない、ともう一度家族の話を聞こうと思ったが、それを察したのかAは炭治郎に緩く微笑んだ。
目が全く笑っていない。
それ以上、聞いてくれるな、と言わんばかりに。
なぜ、Aはこれほどまでに家族の話を嫌うのだろう?
Aが先生の話をしてくれている間、Aからはほんの少しだが嫌がっている匂いがした。
が、炭治郎が家族の事を聞こうと思った瞬間、ぶわりとそれが大きくなった。
なぜ?
…何がAをそこまで苦しめているのだろう?
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ぴえんはけつの穴 - 嘘だろなんでハートついてないんだ…!こんな神作つけないほうがおかしい…設定も文もキャラの関係性も何もかもが面白いです…!! (10月30日 15時) (レス) @page25 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます!素敵な作品と言っていただけて、本当に嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - とっても素敵な作品!!!!すっごく好きです!!とっても面白くて続きが気になります!!!更新頑張ってくださいね!!!待ってます!!! (2019年11月18日 18時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 雷斗さん» 大変失礼しました、すぐに直します!教えて下さりありがとうございます!! (2019年11月10日 12時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
雷斗(プロフ) - 度々すみません、!柒拾参の6行目ですが、1時間時間になってます、! (2019年11月10日 11時) (レス) id: 3d539c4143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2019年9月25日 23時