拾参 ページ20
その通りです、全く持ってその通り!
「引き続き、炭治郎達には黙っておいてくれませんか。僕、女だってバレるのが嫌で」
「分かりました。
私めも、できる限り手助けをさせていただきます。」
「ありがとうございます」
会話が終わった時には、もう既に僕の手と足には、ぴっちりと、綺麗に包帯が巻かれていた。
「上がったぞ!!!
さあ、体を拭く手伝いを─って、あれ?」
「炭治郎、その言い方だと変態だと思われるからやめた方がいいぞ」
「では、失礼します。」
「あっ、ありがとうございました」
襖がまた、音も立てず閉まった。
目の前には、なんだか不服そうな顔をした炭治郎。
「なんだよ、ふてくされて。」
「Aは…そんなに俺に手伝ってもらうのが、嫌なのか」
「いやなんでそうなるかな」
「なんでお婆さんは良くて、俺はダメなんだ!」
「あのお婆さんには半ば強制的に手ぬぐい取られたんだよ!包帯巻きに来てくれたんだけど、まだ体拭き終わってなかったから手伝ってくれただけだから。別に炭治郎が嫌とかじゃないって」
「…ほんとか?」
「炭治郎って本当か?って聞くこと多いよね…
本当だよ、炭治郎のこと嫌だなんて思わないよ。
優しくて強くて、いい子だから」
「いい子って、なんか年下に言うみたいな言い方するなぁ、」
「え、炭治郎って年下じゃないの?」
「Aの方が年下じゃないのか?」
「せーので歳言わない?」
「せーの、」
「「15歳」」
「嘘、同い年だったのか…」
「全然そうは見えないぞ!」
「炭治郎もな!!」
思わず吹き出して、2人でひとしきり笑ったあとに、炭治郎はそっと僕の足に触れた。
「…俺のせいでとか、もう耳にタコ出来るくらい聞いたからね、言ったら怒るよ」
「ウッ…なんで分かったんだ」
「顔にそう書いてあるから」
炭治郎の手をぺいっと退かして、布団の中に入った。
なんだこの布団、落ち着く。
昼間お日様にしっかりあてたんだろうな…
これは善逸がすぐ寝落ちたのも納得出来る。
「A、」
「炭治郎…もう寝よ…僕、もう…眠…」
「…寝てしまった。」
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ハナ(プロフ) - 神崎舞さん、大変失礼しました。直ぐに直させていただきます!教えていただきありがとうございました! (2019年9月12日 23時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 染のページ名前変換出来てませんよ。 (2019年9月12日 23時) (レス) id: 09069055ff (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 飴季さん、コメントありがとうございます!!複雑な設定なのもあり、描写は特に気をつけていますので、褒めていただいて本当に嬉しいです!!拙い部分もありますが、これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします!! (2019年9月12日 22時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
飴李(プロフ) - 描写がわかりやすく、とても面白いです!過去や、6つの力、炭治郎との関わり方等、更新楽しみにお待ちしてます。応援してます! (2019年9月12日 22時) (レス) id: 3704481379 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - kitunetuki_040さん、教えていただいてありがとうございます!早急に直します! (2019年9月11日 0時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2019年8月24日 22時