弟と2人で花丸な本丸で暮らしています！

32話 ページ32

こん「わ、私は知りません！！！」汗

『嘘！絶対知ってるでしょ！』



この口論は既に30分は続いてる←


いやいやこんのすけ完全に「私知ってるけど教えられないよ」感出てるよ！？

私の目は誤魔化せないからね！？



こん「だ、だから本当に知りませんってー！」

『ﾑｽｯ』


くっ、どうしても教えてくれないらしい…


なら最終手段だ！！！




『あーあ、せっかく教えてくれたらちょー美味しい私特製の稲荷寿司を作ってあげようって思ったのになあ……』

こん「ﾋﾟｸｯ」



ふふ、効いてる効いてる♪



『材料も揃ってたし、元々作る予定だったんだけど……まあ、教えてくれないなら仕方ないよね。全部小狐丸様と鳴狐様たちに「うぅ、卑怯ですぞ！審神者様ー！！」へへっ』



中々言ってくれないこんのすけが悪いんだからね？




『それで、教えてくれる？？』

こん「うぅ……で、ですがこの方法は危険でございます！！それに成功する確率も低いし……」




…危険、か……





『平気だよ。絶対に成功させてみせるから。』


自分の霊力が他の人よりも特別に多いことは自覚している。

どんな方法かはわからないけど、必ず成功させてやる。








こん「……息を、吹きかけるのです。」

『！！…息を？』



なんか予想してたのと違った。息を吹きかけるって…？



こん「霊力を手ではなく、口から流すのです。こんな話、聞いたことありませんか？


息を吹きかけることで、魂が宿ると。」



！！！！



『なるほどね……ちなみに危険って？』

こん「口から霊力を流すことは非常に危険です。力加減を誤っしまったら一気に対象物に霊力を " 全て " 吸い取られますから…。」




全て…少しも残らないってことか……






『わかった。ありがとう、こんのすけ。』

こん「さ、審神者様ぁ……」



ああ、そんなに悲しそうな顔しないでよ。別に死に行くわけじゃないからさ？(苦笑)






『…明日、稲荷寿司作るから来てね？』ﾆｺｯ

こん「っ！！！」




こんのすけ、本当にありがとう。

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