弟と2人で花丸な本丸で暮らしています！

18話 ページ18

包「ねえねぇ、主！！」


昼餉の途中、Aの隣に座ってる包丁が声をかけた。



『はい、どうしましたか？』


周りの皆もそれぞれお話したりして、二人の会話を特に気にする事はなかった。




包「主って、いつ人妻になるの？？」

「「「「ﾌﾟｯｰｰｰ」」」」



奇跡かと思うくらい、全員ピッタリ揃って吹いた。



『へ！？え、ど、どうしてですか…？//』

包「だって、人妻は主の年齢にもいるからさ！もうそろそろ人妻になってくれるのかなあって思って！」



あまりにも無邪気に言う包丁にAは頭を抱えた。



一「ほ、包丁！！そんなこと聞いては失礼ですよ！！」

慌てて包丁の口を抑える一期。





『だ、大丈夫ですよ！……まあ、確かにそろそろ独身か結婚かを考えないとですよね……』




ｼｰｰﾝ




一瞬にして静かになった広間に、Aは俯いていた顔を上げた。

『え、えっと……？』汗



そう、上げた先にいるのは絶望し切っている皆だった。





弟「ね、姉さん……結婚って……？」


瑠衣でさえも泣きそうな顔をしながら聞いた。




『へ？(まさか結婚の意味を知らないの！？←)ｺﾎﾝ け、結婚というのは愛し合っ「「「知ってるわ！！！」」」え、』


あまりにも見当違いのことを口にするAに全員呆れた顔をした。


うん、今のは見事なツッコミだった。



安「そーじゃなくて！主、まさか結婚したい人いるの！？」

『え、』

明「主はん、それはどこの人なん？ちょっと行ってきますわ〜」

蛍「待って、俺も行くよ。」

『へ！？ちょ、ど、どこへ！？その刀は！？』



刀を構えて立ち上がる2人を慌てて引き止める。


へ「主っ！まさか知らない間に心を決めた相手が『ちょ、す、ストップですー！！』





『結婚しませんし相手もいませんって！例えの話ですよっ！////』




………



乱「な、なんだ〜！ビックリしたじゃん！」

小「復讐の相手は、いなかった……」

堀「もう、驚きましたよ！」



Aの言葉に一気に安心する皆。






『(……え、そんなに独身でいて欲しいの？何か少し悲しいよ？←)』



あからさまに自分の結婚を望まない皆の態度に、Aは多少落ち込んだ。

19話→←17話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す