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15話 ページ15

弟「姉さん……っ!」

『!!!』



突然の衝撃と温もりにAは驚いたが、その正体が弟だとすぐに気づいた。




『え、瑠衣…?』


振り向きたくても振り向けない。瑠衣が抱きついてくるなんていつぶりなんだろう。

背中が少し濡れていくのを感じ、瑠衣が泣いていることを悟ったAは自分はどうしたらいいのわからなかった。





弟「姉さんっ、僕、ごめんなさい…っ!!」

『え、』


自分を助けてくれたというのに、なぜ謝るのか。Aはただただ疑問に思った。

だが、それを聞くことはせずに瑠衣の次の言葉を待っていた。




弟「グスッ 姉さんに酷いこと言って…っ、手を…手を叩いたりしてごめんなさいっ!!!」


この言葉で瑠衣が一体何に対して謝ってるのかやっと理解出来た。




弟「姉さん……僕のこと、嫌いにならないで…っ?」

そう言って、更に強く抱きしめる瑠衣。




自分のお腹に回されている腕。Aは恐る恐るその手に触れた。

瑠衣は少しビクッとしたが、前と違って反抗する様子もない。

むしろそのままAの手を握った。




『…うん、嫌いにならないよ。』



Aもまた、そっと瑠衣の手を握り返した。





瑠衣の力が緩んだ瞬間、Aは後ろを振り向き、我が弟を強く抱き締めた。


『お姉ちゃんは、ずっと瑠衣のことが大好きだよ。』

弟「ぁ、ぅ…ね、えさん…っ!!」ポロッ



止めることを知らないかのようにポロポロ落ちる涙。Aはそんな弟の頭を撫でながら、また強く抱き締めた。






ーーーー

鶴「ふぅ、やっと仲直りしたな」

乱「ふふ、よかった♪」



刀剣たちはバレないようにそっと2人を見守っていた。



小狐丸「こやつらはどうする?」

太「これだけで気絶するとは…情けないですね…」

愛「主に手出した分、まだ全部返せてないんだけどな」



刀剣たちの後ろには先程Aに突っかかった大男の2人が傷だらけで気絶していた。


一体何があったかは言うまでもない。







山姥「…2人は、仲良い方がいい。」



山姥切の言葉に、全員暖かい目で仲直りした姉弟を見守った。

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めい(プロフ) - 鈴桜さん» そんなことが出来るんですね!?初めて知りました…!あ、もちろんいいですよ!ボード?にお邪魔しますね!( ^ω^ ) (2020年7月24日 16時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 咲夢.*?さん» 愛しの咲夢さんーーー!!!!お互い様なのでお気になさらず← 最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!!気に入ってくれて良かったです♪ 次も頑張りますー!( ̄^ ̄)ゞ (2020年7月24日 16時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - めいさん» 合作はひとつの小説を二人で書いてく事です。時間があるときでも良いので、自分のボードで話しませんか? (2020年7月24日 8時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
咲夢.*?(プロフ) - 愛しのめいさーーーーーーーん!!!あ、だれが、お前の愛しのやなんて言わないでください笑はい、ごめんなさい┏○ペコッところで完結おめでとうございます!この番外編も面白かったですっ!次回作も期待してますっ!お疲れ様でした。 (2020年7月24日 6時) (レス) id: a5a2370069 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» 最後まで読んでくれてありがとうございます!!鶴丸と三日月ですか、また挑戦してみますね!合作とは…?その、やった事なくて(苦笑) (2020年7月23日 23時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めい | 作成日時:2020年7月13日 17時

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