捌拾伍 ページ42
それからというもの無一郎たちは何度も遊郭に来た
私と無一郎は居ても意味ないからって、違う部屋で二人で遊んだりしてる
無一郎と一緒にいるとふわふわする
からかわれても嫌に思わないし、逆に楽しいとさえ思える
あと、久しぶりって感じがする
「ねぇ、話聞いてる?」
『……え? あ、ごめん。聞いてなかった。なに?』
どうしよう、無一郎が頬を膨らますの、刺さった(心に)
「Aって、どこまで覚えてるの?」
『どこまで、って言われてもなぁ』
正直言っちゃうとなんか微妙なんだよなぁ
『確実に覚えてるのは無惨様の血を何故か大量に貰って起きたところからかなぁ』
まさか、それが夢子ちゃんのことが理由で、血を?
待って、なにか……っ
頭がッ!!! 痛いっ!!!!
これ言ってるの、私?
いや、知らない
「……ッ! ……ぇ……ねぇ!! Aっ!!!」
『……ぅ、む、いち…ろ?』
あれ、これ夢? 現実?
「なにか嫌なことでも思い出した?」
……優しい
無一郎が頭を撫でて、る?
じゃあ、夢かぁ
無一郎、そんなに優しくないし
頭撫でてもらうのなんて、いつぶりだろう
『ふへへぇ、きも、ちぃ……』
あれ、手が止まった
『……もっとぉ』
なんで辞めちゃうの?
『ゆめ、なんだからいいじゃ、ん。優しくして、ね?』
「…あのさぁ、そういうの軽々しく言わないで。他の男に言ってないよね?」
なんか怖いぞ?
私でも分かる、殺気が
『いうわけないでしょぉ? むいちろだけ、だよ』
そう言うとまた頭を撫でてくれた
「どっちが歳上なんだか」
あ、笑った
無一郎が、笑った
っ〜///!!
不覚にもドキッと思ってしまった自分が憎い
でも、せっかく無一郎が優しいんだから
ちょっとくらい、甘えてもいいかなぁ
張ってた緊張も解けちゃったし
『ねぇ、ちょっとでいいの
もう少しだけ
近くにいて?』
ーー
コメ・♡・登録嬉しいです✨
評価もよろしくお願いします
176人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…?でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:HAL | 作成日時:2024年2月3日 22時