陸拾伍 ページ21
私の口からはどんどん血が溢れ出てくる
あれから私は無限城に強制送還されてしまい、無惨との対面中だ
『私は何があっても……ｺﾞﾎｯ、お前の言うことなんか聞くもんかｯ！！』
私は無惨を睨んだ
せっかくの堕姫姉から貰った着物が血だらけだ
後で謝っとこう
無惨「私の前で考え事とは偉くなったものだな」
なんでこいつ私の考えてることわかるわけ？
今だって、体がおかしい
「お前は私の支配から逃れていたようだったからな。お前が寝ている間に私の血を入れて置いた」
……は？
ふざけんじゃねぇよ
何勝手に私の身体に無惨の汚らわしい血をｯ
「そんなに欲しいなら私がふんだんに分け与えてあげよう」
『……ｯ！？ ……ｶｯ…ｯぁ……ぁあああああああ゛あ゛っ！！！』
身体が熱い
血が沸騰する感覚がする、焼けるように痛い
「お前はこの痛みを乗り越えたら、きっと強くなれるだろう
今以上人間の血肉も欲するだろうな
だがその量の血なら記憶は消え失せるだろうが」
……嘘、嫌だっ
みんなのこと忘れるの……？
あーもう、なんでもっと考えて行動しなかったんだろう
これじゃあ本末転倒じゃん
人間の血肉を求めるなんて嫌だなぁ
でも
…無一郎
最後に会えて嬉しかった
無一郎は寝てたけど
柱のみんなも、本当に
ごめんね……ｯ？
私は重くなる瞼に抵抗することが出来なかった
・・・
うわ、ここはどこだろう
真っ暗だし
……誰もいなさそう
『おーい、誰かいますかぁ？』
……
ひでぇ、いつもなら私の手を引いて無一郎が……
……ん？
無一郎、って
……誰だっけ？
そうだそうだ、早く無惨様のもとに行かなきゃだった
堕姫姉も妓夫兄も待ってるし……ｯ！！
「……A」
……誰？
この声どこかで
いや、こんな声知らない
それでも私は、その声が何故か心に刺さった
・・・
『ハッ……！！ ……ｺﾞﾎｯ……』
どこ、ここ
「起きたか」
『……！！ 無惨様ｯ！！』
「……よし、私にしっかり従っているな」
『当たり前でございますｯ！！ 貴方様に歯向かうものがいれば私が殺.して差し上げます』
「お前はよくできた子だ。お前は上弦の零として死.ぬまで私に従え」
私の体には真っ赤な彼岸花が浮かび上がった
『命の限り命令とあらば貴方様を守る盾と刃になりましょう』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nami☆ - 宇髄さん…時透くんをけしかけてくれちゃったのね😅 (2月27日 19時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - シルビア★姉貴さん» 良かったですよねぇ……何度観ても泣けます( > <。) (2月25日 0時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - HALさん» 私も…遊郭編みてますよ…🤗😀😀 (2月24日 23時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - Nami☆さん» 怒ったら時透くん暴走して見境なく斬りそうなところを他の柱の人達が止めるところまで妄想がっ(笑)ヤキモチ……いいですよねぇ(遠い目) (2月24日 20時) (レス) @page38 id: 01aea762fb (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - 時透くん、ちょっとヤキモチ…？でも煉獄さんとか柱は斬らないであげて😅 (2月24日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2024年2月3日 22時
