佰壱 ページ10
好き、かぁ…
自覚するとなかなかくるものがある
無一郎の仕草も
無一郎の笑顔も
私に心から向けられているものでは無い、そう実感することが出来た
私を見て、私じゃない人を重ねてる、って言うのが正しいのかな
どちらにしろ、�犹笋犬磴覆き�
……っ、悲しいなぁ
恋心を自覚してすぐに失恋、って
「鬼が鬼刈りに恋など、冗談もそこまでにしろ」
『……っ！！！』
気配がしなかった
でも、いる
『無惨様っ……』
なんで、ここに……
「何故分からない？ 人間は力の糧、それ以外に意味は無い
なのに人間に恋慕だと？ それも鬼狩りに…」
『……っ、申し訳、ございません。ですがっ！！』
すると雰囲気が変わった
…やばい、怒らせた
「私に指図するつもりか？」
『……っ！！』
右腕がとんだ
すぐに再生はするが、いつ見ても気持ちの良いものでは無い
通常より感じないとしても痛みだってわずかながらある
『…私は、この気持ちに嘘はつけません！！』
この恋心に気付いてしまった
もう見て見ぬふりはできない……
「叶わない願いを何故追い求める、お前は鬼だろう」
どんなに叶わなくても
この初恋が実らなくても
想い人が私じゃない人を心に秘めているとしても……
『私はっ、相手が、無一郎が笑って過ごせるのなら、それでいい』
無一郎が幸せになれるのなら、それが一番いい
それが私が好きな人に望む一番の願いだから
「言葉でなら、どうとだって言える。そうだろう」
確かに彼女さんが羨ましい、もっと早く会えていたら…
そう思っていない訳では無い
『それでもっ！！ 私は、無一郎が幸せになれるのなら…』
「なら、お前は私を裏切るというのだな」
そう言った瞬間、私の四肢は引き裂かれた
『……！！ ゴホッ、ｯ……ガッ……っ』
苦しい、血が逆流して口からも出てきた
息も十分に吸えない、肺が傷ついた
でも私は鬼、
時間が経てば治る
私は上弦の零、これくらいならかなりの速度で再生する
『あまり物音を立てると周りに気づかれてしまいます。1度、落ち着き下さい！』
「私に指図をするなと言っただろう」
切られては再生、そんな不毛な戦いが続いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛鵺 - 初コメ失礼します！ これまでの作品、全て見ました！ …神ですか？ これからも応援してます！ 現在は初めから書き直しているそうですが更新されたらまた見に行きます！ 応援してます！ 頑張ってくださいね！ (4月24日 21時) (
レス) @page22 id: b15fc39926 (このIDを非表示/違反報告)
りさぷー - わお、気になっていつの間にか時間忘れて一気見してたわ、すごいヾ(≧▽≦*)o（語彙力皆無)これからも陰ながら応援していきます！でもどうか無理はなさらず<(_ _)> (4月21日 18時) (レス) @page32 id: f96d0b684d (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - わぁぁ！！お話が面白すぎて全部一気読みしちゃいました！！文才凄すぎて尊敬…！これからも更新頑張って下さい！！ (4月11日 16時) (レス) id: e840a98253 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2024年2月27日 18時
