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佰陸 ページ15

「宇髄さん、帰ろう」




私は下を向いた

今、無一郎が去ったらもうここには来ないだろう



「はぁ、めんどくせぇな…



時透、俺は派手にAに用がある



先に帰ってろ」





「え……」




なにか戸惑った素振りは見せたが、そのまま

わかった、とだけ言い帰っていった




最後に目が合ったのは気の所為、だよね




「おい、A」



『はいっ!!!』



条件反射で返事をしてしまったが…


どちらにしろ今も緊張感バッシバシだ




「Aは時透が好きなんだよな?」



……はい?


なんで宇髄さんが知ってるの…




まさか、牽制……ッ?



「違うわ、阿呆


お前の気持ちもよく分かる。だが時透の気持ちも分からなくは無い」



私には全く分からなかったけど宇髄さんには何か分かるのかな




「先に言っておくが、あいつがお前を嫌ってるってことはねぇし、むしろ逆だ」



『で、でも、話し方だって今だって去ってしまいましたし』



「話し方だって、あれが通常運転だ


逆にここでのAへの接し方が異常だったんだよ」




『そう、ですか…』



「一応分かっておいてやってくれ



んで、本題だが」




……え、これが本題じゃなかったの





「A、これからどうすんだ?」




私は何故この質問が投げかけられたのかを瞬時に理解した



私は無惨様に逆らった

狙われている……



遠隔で細胞を潰されたりしてないから



……まだ泳がせようとしているのか



私の視覚や分かっていることは全て無惨様に伝わってしまう

共有されてしまう





『これからは無惨様から逃げながら色々な場所を転々としようと思います


……私の居場所は否が応でもわかってしまうので』



おそらく今私が宇髄さんと話していることも分かっているだろう




宇隨「それなんだけどよぉ……どうせだし俺の屋敷に来ないか?」



……え?

家、じゃなくて屋敷、なのも気になるが……



『お気遣い感謝します。ですが宇髄さんの身に何が起きるか分かりません


……私は、私のせいで宇髄さんを危険に晒したくは、ありません』




私の近くにいたら、少なからず無惨様の矛先が向く可能性がある



宇隨「んな事気にすんじゃねぇよ、さ、遊郭で荷物まとめてこい


もう決定事項だからな!!」





嘘……私、鬼殺隊の人と一緒に暮らすの……?

佰漆→←佰伍



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凛鵺 - 初コメ失礼します! これまでの作品、全て見ました! …神ですか? これからも応援してます! 現在は初めから書き直しているそうですが更新されたらまた見に行きます! 応援してます! 頑張ってくださいね! (4月24日 21時) (レス) @page22 id: b15fc39926 (このIDを非表示/違反報告)
りさぷー - わお、気になっていつの間にか時間忘れて一気見してたわ、すごいヾ(≧▽≦*)o(語彙力皆無)これからも陰ながら応援していきます!でもどうか無理はなさらず<(_ _)> (4月21日 18時) (レス) @page32 id: f96d0b684d (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - わぁぁ!!お話が面白すぎて全部一気読みしちゃいました!!文才凄すぎて尊敬…!これからも更新頑張って下さい!! (4月11日 16時) (レス) id: e840a98253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2024年2月27日 18時

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