肆拾壱 ページ45
「僕は、Aとお別れなんてやだ
さっきから他の人は遠くから見てる、って言って納得していたようだけど
僕は、Aには傍で見ていて欲しい
遠くからなんて、いやだ」
『無一郎……』
……どうすべきか
こんなにも無一郎が素直に私に思ってることを言うなんて
『さっきも言ったように私に柱はもう務まらない』
「……柱は辞めてもいいから、僕から離れていかないで」
『でも、最高位の柱が鬼と関係を持ってることはいけないと思うの』
時透「そんなことさえも気にする余裕が無いくらい鍛錬させる」
……うん、その隊士たち〇んじゃうよ？
『私だって思うように動けないもの』
「僕はそんなの迷惑に思わない」
……ダメだ、もう無一郎は冷静にものを考えられない
「もう、Aがいないと僕は何も出来ないよ」
今の無一郎には説得させるのは難しい
この様子だと今じゃなくても、か
この方法は使いたくなかったが
仕方ない
私がいないとダメなのは、私がずっと一緒にいたから
なら
一緒に過ごしてきた記憶を消せば
それが一番穏便に私たちが終われる方法だ
『無一郎、ごめん』
「……何？」
『今から無一郎にはある術をかけるね
……でも、これが1番最善の選択だと思ったから』
…いやだ
いやだけどっ！！！
「何する気？」
『言わない
でも今から言うことは覚えていてくれると嬉しいけどなぁ
私ね
無一郎のことが
好きだったの』
私は、無一郎が大好きだった
継子としてじゃなく、一人の男の人として好きだった
無一郎の優しさに惹かれてしまった
天元に無一郎のことを継子としての感情以上の想いを持ってしまったことを相談した相談したくらい
でも、無一郎が私に寄せている思いは姉や母、それこそ家族と同じものだと知っていた
それでも諦められなかった
……それほど大好きだった
自分の手で、愛する人の�犹笋箸了廚そ个世鵜瓩鮠辰垢里�
こんなにも、悲しい
私は自身の震える手を無一郎の目にかぶせた
『また、ね……ｯ
血鬼術・羅喉…ｯ』
無一郎は意識を失った
私の頬も無一郎の頬も、濡れていた
忘れないで欲しい、なんて…
わがままを許して欲しい
次に起きた時は無一郎は私のことを忘れているだろう
それでも
共に過ごした思い出を、
私はきっと、忘れない
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HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか！？嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです！更新頑張りますｯ！つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ！ (2月4日 9時) (
レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして！！！楽しんでいただけているようで良かったです！！更新頑張りまっす！！嬉しかったのであと2・3話出すことにします！！今しばらくお待ちください！！！ (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです！お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います！ (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2024年1月24日 21時
