拾 ページ12
兄さんと呼ばれたであろう人が出てきた
身体は痩せ細っているが彼女を見る目はとっても優しい
きっと大好きなんだろうな
「…なんだぁ？ ……誰だぁ、そいつは」
彼は私を見た
……目、合っちゃった
何気に鬼と目、合ったのも初めてかも
いや、これが人生で初めてかもなぁ
……お面してたし
上弦の壱は目6つあるから
まだ私�爐��畭兩�がついてない
上弦の参は、まずこっちを見ない
童磨は、論外
何となく童磨は嫌な感じがする
「…兄さん？ 大丈夫？」
「……あぁ心配かけて悪かったな、堕姫」
そう言って彼は私の方に向き直った
「堕姫の兄の妓夫太郎だぁぁ、堕姫をよろしく頼むなぁ」
「え、兄さん？ 私の方が歳上なんだけど！ 先に鬼になってるのに！！」
なんか彼女も他の鬼と一緒にいる時と態度結構違うなぁ
この兄弟はお互いに大好きなんだろう
「…まぁ、いい。で、どうしたんだあ？」
「こいつで今から遊ぶのよ」
彼女は何かを企むような顔で笑った
……警戒しておくか、一応ね
・・・
「これは、Aの顔に負けるわ
うーん、これは……いまいちね」
……あれ？
あれから私は1時間ほど堕姫と妓夫太郎に髪や化粧、服を着せてもらっているのだが
「Aのせっかくのスタイルがこれじゃ隠れちゃうわね」
「この髪もなあ、いや全部上げねぇほうが似合うなあ」
ずっとこの調子なんだよね
堕姫と妓夫太郎とは1時間も一緒に話していたら仲良くなった
呼び捨てでいいと言われちゃったもんだから
まぁ、いいかなって
「Aはこうしたいとか無いのかぁ？」
『正直無い、かな。……あ、でも一つだけ』
私は星柱だったのもあるが星が好きだ
『私の羽織みたいな、星があるやつがいいなぁ』
「星ねぇ……あ、私ちょっと物置から持ってくるわ！」
ものすごい勢いで出ていった
「はぁ、また暴走してぇ」
そう言って堕姫開けっ放しでいった扉を閉める
いや、2人きりは気まず過ぎるって
しかし妓夫太郎が先にこの沈黙を破った
「堕姫はなぁ、俺の1番大切なやつだぁ。堕姫は頭が足りねぇからなぁ、俺がしっかり導いてやんなきゃだよなぁ」
妓夫太郎は私に言ったのだろう
でも、私には自分自身にも言い聞かせているように思えた
『私はさ、2人と話してまだそんなに経ってないけど…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HAL(プロフ) - つぶつ部さん» 読んでくれたんですか！？嬉しいです😭✨そう言って貰えると嬉しいです！更新頑張りますｯ！つぶつ部さんの作品も追いかけますねっ！ (2月4日 9時) (
レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
つぶつ部 - わわ、宣伝ありがとうございます…‼︎HALさんの作品好きなので続編も追いかけ続けていこうと思います‼︎更新頑張ってください‼︎‼︎ (2月4日 9時) (レス) @page50 id: d8f8b43967 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - melodyさん» こちらこそはじめまして！！！楽しんでいただけているようで良かったです！！更新頑張りまっす！！嬉しかったのであと2・3話出すことにします！！今しばらくお待ちください！！！ (1月28日 21時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして。面白いです！お忙しいと思いますが更新楽しみにしてますのでよろしくお願います！ (1月28日 21時) (レス) @page20 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - ゆきさん» 読んでくれてありがとうございます( > <。)コメントめちゃ嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (1月28日 18時) (レス) id: 27d3207755 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2024年1月24日 21時
