実らない恋 (ページ3)

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今日も学校へ行く

ドアを開けるとちょうど同じタイミングでお隣さんの武道もドアを開ける

『あ、武道！おはよう！』

私がそう言うと、彼も笑顔で「おはよう」と答えてくれる。

いつもと変わらず隣を歩く武道

いつもと同じ登校ルート

学校に到着して武道と一緒の教室に向かった

教室に向かうと少しずつ大きくなるみんなの声

教室に着いてから武道とわかれ、仲良しの日向と今日も朝から女子会をする

山岸「あーーーあの2人。今日も朝から癒されるなぁ」

タクヤ「お前、そればっかだな！」

そんな声を他所に日向との会話を続ける

ヒナ「あのね、実は私タケミチくんと付き合うことになったの!!!」

嬉しそうに報告をしてくれた日向

一方私は鈍器で殴られたような衝撃を受けた。

思考が停止し何も言えず固まってしまった。

だって私も、武道の事が好きだから。

マコト「お、おいそれマジか？！？！」

横から話に入ってくる

千堂「ったく、武道のどこがいいんだよ」

みんな口々にこの学校のマドンナ的存在である日向と何の取り柄もないような武道が付き合っていることに対する不満を漏らす。

『へ、へぇ、そうなんだ。
日向、おめでとう…！』

私はそれだけしか言えなかった。

『ごめん、先生に呼ばれてたからちょっと言ってくるね。』

これ以上この空間にはいられない。

本能でそう感じてしまった

私は言い訳をしてあの場を後にした

千堂「……」