演練・戦略 ページ31
男士達を会場の手入れ部屋に入れ、Aは外で休んでいると、先程煽ってきた2人組とばったり遭遇した。彼等も試合を終えた後らしい。気まずそうにこちらの様子を伺っている。
「貴方達の見解は正しい」
男の方に目を向けず続ける。
「短刀は刀装は1つしか付けられないし生存、統率値が低いので場持ちが悪い。打撃も高くはない。だから形勢逆転を狙い真剣必殺を発動させた。無茶な戦い方だ。実践向きではない」
懐に手を入れる。ごそごそと何かを探していたが見付からなかったようだ。手持ち無沙汰に爪を弄っている。
「うちの男士は全員99レベルで金刀装を持たせた。なるべく重歩兵、重騎兵を中心で。連結もマックス。対してあちらは並の刀装中心でデータを見る限り連結は不十分。結果は勝ちだが所詮、勝てる相手を選んだに過ぎない。彼奴等には言えないがな」
Aの見る方を振り返ると、手入れを終えた男士達が手を振っていた。
帰る前に一度こちらを見て言った。
「弱い男士はいない。もし勝てないのなら勝てるように主が努力すべきだ。それを怠る者は…審神者失格だ」
帰路につくA一行は、多くの審神者の注目の的となった。
そして演練会場では、少しの間短刀パーティーが流行ったという。
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いづみ(プロフ) - 餅田さん» コメントありがとうございます。がんばります! (2020年8月19日 14時) (レス) id: 28595e5e52 (このIDを非表示/違反報告)
餅田 - 続きカモン! (2020年8月1日 23時) (レス) id: b17d16c344 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いづみ | 作成日時:2019年2月28日 23時