あなたと食事ができて嬉しいです / Nice to eat with you リバイス カゲロウ ページ39
色々と閲覧注意。
人を選ぶ描写、血の描写があります。
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これは五十嵐大二が高校生のときのことだ。
大二が眠っている隙を突いて、カゲロウは体を支配し学校を歩き回っていた。放課後、大方の生徒は帰宅するか部活に勤しんでいた。大二は剣道部に所属していたが、カゲロウに行く気はさらさらなかった。汗をかいて一生懸命になるなんてごめんだった。あんなチャンバラごっこの何がいいのか理解できなかった。
ふらふら当てもなく廊下を歩く。教室を使って練習に励む吹奏楽部もいれば、帰る様子もなく友人とべらべら喋っているだけの生徒も何人か見た。下品な笑い方にうんざりしながら自分の……大二のクラスに戻ると、見覚えのある生徒が席に着いていた。Aだ。彼女のことは大二越しに良く見ていた。いつも思い詰めたような顔をしていて、良く怪我をしている印象だ。
今彼女は俯いて、右手には何かを持っている。自習だろうか。真面目なことだ。
いや、違う。カゲロウは咄嗟に教室に飛び込み、彼女を右手を掴んだ。彼女はビクッと体を震わせ、怯えた顔でこちらを見上げた。
右手に握られていたのは、カッターナイフだ。そして、左のシャツの袖は捲られている。何をしようとしていたのかは明らかだ。
カ「……何してんだよ」
「ごめん」
カ「何で謝るの」
彼女は再び俯いた。何も言えなくなっていた。掴んだ右腕には、切りすぎて治らなくなった傷跡が何本も残っていた。痛々しい光景だ。
カ「いつもこんなことしてるの」
「……学校ではしてない」
カ「今しようとしてただろ」
ごめん、と彼女は言った。カゲロウはイライラしていた。謝って欲しいのではない。ただ、何故こんなことをするのか知りたいだけだ。それが彼女に伝わらない。
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いづみ(プロフ) - 刻卯さん» 承知しました！ (2023年2月28日 15時) (
レス) id: c26acdadd4 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - いづみさん» 敵同士なのに好きになっちゃった的な設定でお願いしたいのですが難しいかったら甘めのお話をお願いします。 (2023年2月28日 7時) (レス) id: e20218d379 (このIDを非表示/違反報告)
いづみ(プロフ) - 刻卯さん» コメントありがとうございます！リクエスト了解しました！何かご希望の設定や展開はございませんか？ (2023年2月27日 21時) (レス) id: 28595e5e52 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - はじめまして！リクエスト失礼します。ギーツでキューンくんを書けたらで構いませんのでお願いします。 (2023年2月27日 16時) (レス) id: e20218d379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いづみ | 作成日時：2022年12月2日 22時
