Break the mirror limit 龍騎 真司 ページ11
明日の天気は晴れですか?【特撮短編集】
上記作品の「Why?」という話にインスパイアされました。
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Aはローテーブル上に置いた鏡を凝視しながらマスカラを塗っていた。自睫毛が短いのがコンプレックスなので、マスカラは2.3度重ねることにしている。納得いく長さが出たところで、玄関のチャイムが鳴った。ここはオートロックではない。時計を見ると、現在15時過ぎ。宅配便かな、とドアスコープを覗いた。腐れ縁だと分かると、Tシャツ短パンのままドアを開けた。
「城戸くん、どうしたの？まさかサボり？」
城「まぁそんなところかな……」
「とりあえず入る？」
真司は頷き、靴を脱いだ。ソファなどはないのでベッドを勧める。彼は妙に暗い顔をしていた。唇が震えているのは寒さのせいだけではなさそうだ。
Aはコーヒーを入れるためにキッチンに入った。薬缶にお湯を入れ、沸くまでの間にカップを用意する。
城戸真司とは、彼女の勤務先で出会った。とある大物政治家の不正を暴くため、頻繁に通っていた彼女の働くキャバクラへ取材に来たのだ。政治家が指名していたのはナンバーワンの子だったが、彼女が取材を拒否したため仕方なく同席していたAが応じることになった。当然、不正だろうが客の情報を簡単に教える訳にはいかない。のらりくらりと会話をかわして、反対に真司の話を聞き出した。すると、出るわ出るわ、天才小学生の取材に駆け付けたら不審者として通報されたとか、殺人事件の取材をしていたら痴情の縺れに巻き込まれて刺されかけたとか、ネタのオンパレードだった。極め付けは、会計時にズボンのポケットからマジックテープの財布を取り出し、バリバリと音を立てて開いたことだった。Aはその場に崩れ落ち、暫く笑っていた。帰り際に渡したメールアドレスは、勿論業務の一環でもあったが、個人的に連絡を取るためでもあった。
それからというもの、彼とは度々連絡を取ったり直接会ったりする仲だ。金を持っていないのは知っているので、大概どちらかの家に行くことが多い。恋人と言うには恋愛感情が無いし、友人と言うには一線を越えていた。
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いづみ(プロフ) - 刻卯さん» 承知しました！ (2023年2月28日 15時) (
レス) id: c26acdadd4 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - いづみさん» 敵同士なのに好きになっちゃった的な設定でお願いしたいのですが難しいかったら甘めのお話をお願いします。 (2023年2月28日 7時) (レス) id: e20218d379 (このIDを非表示/違反報告)
いづみ(プロフ) - 刻卯さん» コメントありがとうございます！リクエスト了解しました！何かご希望の設定や展開はございませんか？ (2023年2月27日 21時) (レス) id: 28595e5e52 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - はじめまして！リクエスト失礼します。ギーツでキューンくんを書けたらで構いませんのでお願いします。 (2023年2月27日 16時) (レス) id: e20218d379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いづみ | 作成日時：2022年12月2日 22時
