もしもの世界。 14 ページ35
すると、黒井さんが「しまった」という顔をする。
天内「……学校!!」
そして理子ちゃんは何かを思い出したかのように目を見開いた。
天内「黒井!! 今何時じゃ!?」
黒井「まだ昼前…ですが、やはり学校は」
天内「うるさい!! 行くったら行くのじゃ!!」
「「「?」」」
* * * *
そして私達が来たのは、理子ちゃんが通っているという女学院の中等部。
いかにもな女学院だ。なんだかそわそわする。
後ろから悟のイライラした声が聞こえる。
そして電話を切ると、舌打ちをしながらこちらに来た。
五条「チッ、ゆとり極まれりだな」
夏油「そう言うな悟。ああは言っていたが、同化後、彼女は天元様として高専最下層で結界の基となる。友人、家族、大切な人達とはもう会えなくなるんだ。好きにさせよう、それが私達の任務だ」
すると、黒井さんは頭を下げる。
黒井「理子様にご家族はおりません。幼い頃事故で…それ以来私がお世話して参りました。ですからせめて、ご友人とは少しでも――」
「……じゃあ、アナタが家族ですね」
黒井「……、はい」
黒井さんは、頬を赤らめて少し泣きそうな顔になった。
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ひふみ。 - あんっちさん» ありがとうございます!! これからも推しの力で頑張ります!! (2021年1月23日 13時) (レス) id: e27b1a5dfd (このIDを非表示/違反報告)
あんっち - ひふみ。(作者)様!素敵な作品をありがとうございますっ!これからも更新頑張ってください。応援してます! (2021年1月23日 13時) (レス) id: fc837b6462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひふみ。 | 作成日時:2021年1月3日 20時