ハイカラ学園物語残雪の章【コロイカ】【学園パロ】 (ページ5)

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無計画ページ5

行動班。

その名の通り外での行動を目的として編成されたグループだ。

各グループごとにどこを見て回るかを決めておき、

あらかじめ計画を立てておくのだ。

3日目は集団見学して帰るだけなので、

1日目の4時間分と、

2日目の7時間分(10:00～17:00)。

他の学校に比べ比較的自由行動が多いのはとても嬉しい。

私たちのグループは無難に有名なところを見て回る…

…わけではない。

「では早速登るぞ！イカスツリーの頂上まで！」

「やっぱりやるんだ…」

「勿論、エレベーター使うんですよね〜！？」

まず、イカスツリーのてっぺんまで登る。

景色を堪能したらツリーの裏側を探検。

隠れた名店を見つけるのだとか。

最後にはモノホンのホタルとアオリを見て帰るらしい。

最後以外かなり変わった計画となっている。

「このワシが考えたルートに、つまらん場所はない！」

「もう、ここまでザックリした計画の行動は初めてだよ」

スミカケは不安なのか頻りに視線を動かしている。

「イカにも真面目そうですしね〜。でも、行き当たりばったりな旅も、良いものがたくさんありますぞ」

「ツリーに登るのはいいけど、問題はその後なんだよ。何も無くてグダっても知らないからな」

そんなことを話しているうちに、もうツリーは目の前だ。

私は大股歩きで先導するブロイラーへ声をかける。

「屋上でお弁当を食べるんだったよね。楽しみだね」

「嗚呼、高い所で食う飯はとても美味い！登り方はよく知らんが、そこら辺の奴らに声をかければいけるじゃろ！」

「そこも無計画なんだ…」

いかにも、イカ…って感じだ。ダジャレじゃないけど。

でもグイグイ引っ張ってくれるタイプは付き合いやすい。

あまり認識のないグループでもまとまりが出来るからね。

「そこに居るタコスタッフ！このツリーの頂上まで案内するのじゃ！」

「ウワーッ早速メンチ切ってる！」

「やれやれですねぇ〜。A氏、行きましょ〜」

「うん」

何だかんだ、このチームでも楽しめそうだ。

私はにっこり微笑んで、ツリーの方向へ足を速めた。