連絡 ページ4
私たちはハイカラシティ広場の端の方に集められた。
2年だけでもそこそこの数はいる筈だけど、
広いスペースに密集するとそうでも無いように感じる。
前方ではノーティスが今後の行動について話しているようだ。
「もう一度言うが17時までにハイカラスクエア駅前のホテルに戻ってくるんだぞ。時間厳守、分かってるな?」
はーい、と明るい声が複数聞こえてくる。
「いい返事だ!これで集会は終わりになります。他に連絡がある先生は…」
そう言ってノーティスが周囲を見渡すと、
タイミングを見計らってか女性の先生が駆け寄ってきた。
ノーティスと小声で何やら話した後、
小さなメモを渡して列の後方へ戻っていく。
「えーっと…たった今入った連絡なんだが、ハイカラ学園の他にも修学旅行中の学校があるそうだ。くれぐれも邪魔にならないようにするんだぞ」
メモを読んだ後、すぐに解散の指示を出すノーティス。
私はじーっ、とそのメモ用紙を遠目に眺めて腕を組んだ。
「明らかにメモに残すほどの情報量ではない気がするけれど…」
性格上、気になって仕方がない。
「そうか?ワシもよく忘れそうなことは書いておるぞ」
「それが、書く程じゃないって言ってるんだろ…君はコンビニ行くのに買い物メモを持っていくの?違うだろ」
「持っていくが」
「持っていくの!?」
「?」
後ろで話を聞いていたらしきブロイラーとスミカケ。
見事にボケとツッコミが成り立っている。
「トリアタマはそのヘルメットだけにしてくれよ」
「なんじゃと、お前だっていつもガールフレンドに汚れ拭いてもらってるお子ちゃま脳じゃろう!」
「誰がお子ちゃまだ!!!」
いや、喧嘩かな……???
まぁいいか。
私はくるりと振り返り声をかけた。
「もう皆どっか行っちゃってるよー?私たちも動こうよ」
「A氏の言う通りですぞ」
いつの間にか隣にいたマルベッコー。
「外で自由行動ができる日は少しの時間しかありません。喧嘩で過ごすのは損ですぞ」
「フン……」
「……それもそうじゃな。お互い水に流そう」
後方の2人はまだ若干ピリピリしているが、気にせず進む。
現在の時刻は午後13時。
残り4時間か。
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
( ´・ω・`)(プロフ) - 彩華姫さん» あざす!!!! (12月14日 16時) (レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫(プロフ) - 新章おめでと!めっちゃ楽しみ! (12月14日 14時) (レス) id: 8536fab23c (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・`)(プロフ) - アーミー好きさん» わー!!!コメントありがとございます!!!頑張ります!!! (9月13日 13時) (レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
アーミー好き - 新章ありがとうございます!次も楽しみに待ってます! (9月12日 9時) (レス) @page4 id: 3264f1cacf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/
作成日時:2023年8月31日 23時