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ハイカラシティ ページ3

今日もいい天気だ。


だが太陽は照っているものの風が強く、


気温や湿度ともに著しく低い一日となるそう。


地元では見られない、乾燥した冬。


私たちの住むハイカラ学園はヨコスカ半島の端に位置する。


ヨコスカ半島はハイカラ地方とバンカラ地方を挟む地形だ。


ハイカラ学園がある市から2つ町を挟むとバンカラ学園があり、


狭い地域でハイカラだかバンカラだか呼ばれるのは、


そこがヨコスカ半島であるためなのだ。


私たちは朝ハイカラ学園最寄り駅に集合して電車に乗り、


専用のバスでマサバ海峡大橋を渡り、


更にまた電車を乗り継いで、


今、“とある場所”へと向かっている。


海を越え、


山を越え、


段々と都会らしい街並みが顔を出してくる。


ただし、私たちが行くのはただの都会じゃない。


一際大きな建物が立ち並ぶ、トレンドに溢れた街。


早速目印が見えてきたみたいだ。


高速で移り変わる街の景色の中から、大きな塔が顔を出す。


「みんな、ツリーが見えるよ!」


私が明るい声で指を差すと、


同じ行動班のメンバー達も窓の外へ視線を向けた。


「相当近くまで来ているみたいだね」

「いよいよですな〜A氏〜!」

「旅はまだまだ始まったばかりじゃ!!楽しむぞ!!」

「うん!」


私は大きく頷く。


その時、電車内のアナウンスが駅への到着を告げた。


«次は、ハイカラシティ、ハイカラシティです。»


アナウンスを聞いた生徒たちが次々と荷物を纏めだしている。


「もう着くからなー!すぐに出れるようにしとけよー!」


先生たちが立って歩き回り、声がけをしているようだ。


電車は少しずつスピードを落としていき、


駅で完全に静止した。


音楽とともに扉が開き、多くの人々が降りていく。


人混みに流されるようにして改札を抜けると、


暗かった視界が一気に明るくなった。


「わぁ……」


こちらを見下ろしているタヌキとキツネ。


どの建物も本当に大きく、


ずっと見上げていると首が痛くなってしまいそうだ。


真ん中に聳え立つのは、その町の象徴、イカスツリー。


いつもイカした奴らがバトルを楽しみに来ている。


「ここが、ハイカラシティ……」


ごくり、と息を飲む。


いよいよだ。

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( ´・ω・`)(プロフ) - 彩華姫さん» あざす!!!! (12月14日 16時) (レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫(プロフ) - 新章おめでと!めっちゃ楽しみ! (12月14日 14時) (レス) id: 8536fab23c (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・`)(プロフ) - アーミー好きさん» わー!!!コメントありがとございます!!!頑張ります!!! (9月13日 13時) (レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
アーミー好き - 新章ありがとうございます!次も楽しみに待ってます! (9月12日 9時) (レス) @page4 id: 3264f1cacf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/  
作成日時:2023年8月31日 23時

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