何故、彼は。 ページ41
この後私たちはゆっくり歩いて学校に戻ったものの、
説明会はちょうど校内の案内が始まるところだった。
丁度いいのでユウにも説明会の内容を話しつつ校内を回り、
最後に参加者とボランティア組へジュースが配って終わった。
時刻は午後12時を回り、
各自帰宅したり、部活動を始めたりしていた。
私はというと1日中走り回った反動で何もする気が起きず、
3年D組の教室の窓からぼんやり校庭を眺めていた。
校庭内では運動部の人達が走り回っているのが見える。
下級生もちまちま見学に来ていて張り切っているようだ。
「ジュース、飲まないの？」
トイレから帰ってきたエフテンが声をかけてきた。
視線は私が未開封のまま握りしめているジュース缶にある。
「アーミーくんにあげようと思って。お見舞い代わりにね」
「なるほど。部室の冷蔵庫を借りて冷やしておこうか」
私はエフテンにジュース缶を渡すと、また頬杖をついた。
その姿勢のまま彼女へ問いかける。
「いつ来る見込み？」
「次の月曜には来れると話していた」
「そっか、良かった」
あの学園祭から1週間が経とうとしている。
アーミーが学校へ復帰したとして、
私は何を話せばいいんだろう。
あの日、あの場所で、私は逃げてしまったから。
振り返って彼らの顔を見ることもなかったし、
自分から聞いてどう思ってるのか聞くこともなかった。
とことん追求するのが私なのに。らしくない。
恋愛のアレコレなんて。
“1番知りたいこと”じゃないか。
アロハは私に始業式からの一目惚れだと言ってくれた。
けれど…アーミーに関しては分からない。
何故、彼はあの場にいたのだろう。
何故、彼はアロハを止めに入ったのだろう。
何故、彼はあんな顔をしていたのだろう。
何故、彼は……。
「A？」
いつのまにか、相当深く俯いていたらしい。
エフテンが心配そうに覗き込んできた。
先日、アロハに｢忘れてくれていい｣と言われた朝、
彼女にはかなり質問攻めにされた。
なので私はアロハから告白されたこと“のみ”話した。
ちなみに絶対ダメだと言われた。
考えていたことを正直に伝えるのはまずい。
「んー…ちょっと眠いかも…」
「あぁ、今日は色々あったからな…そうだ、部室に寄るついでに、少し休んでいく？」
「そうさせてもらおうかな」
私は椅子からゆっくりと立ち上がった。
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( ´・ω・｀)しょぼん(プロフ) - 餅太郎0409さん» ただいまです〜！待っていらしてたとはっ！！！自分観劇で涙が止まりませぬ！！！頑張りまくります！！！ (7月13日 23時) (
レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
餅太郎0409(プロフ) - ギャぁ〜!!!お帰りなさい〜!!!待ってました！これからが楽しみです！頑張ってください！！！ (7月13日 23時) (レス) @page29 id: 2ec7772a57 (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・｀)しょぼん(プロフ) - かりんとうさん» ひょええぇ待ってた系の人がいるなんて嬉しすぎてハゲました…ありがとうございます(；；)！ (2022年11月10日 14時) (レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 更新ずっと待ってました!!おかえりなさい!! (2022年11月9日 23時) (レス) @page29 id: daf8cc9be4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/
作成日時：2020年10月4日 14時
