お願いがあります ページ15
「オーライオーラーイ、こっち乗せて！」
昇降口前。
私たちは制作物の移動を手伝っていた。
彼らは手始めに演劇組のホラー係用のセットを作ったようで、
大道具のため人手が足りなかったようだ。
エフテンと協力して制作物の詰まったダンボールを置くと、
1人の女子生徒が駆け寄ってきた。
「ご苦労様です〜。何せ私たち忙しいもので」
「いいよー、暇だったし」
女子生徒はロングヘアで、大きな眼鏡をかけている。
4月のB組騒動で話したマルベッコーだ。
「そっちこそお疲れ様。マルベッコーちゃんは裏方？」
マルベッコーはクスクスと笑いながら、
｢監督係をやらせてもらってます｣と言った。
「流石というか、皆さん大変ポテンシャルが本当に高くてですね〜。既にほぼ完璧なんですよ〜。ですけど…」
「けど？」
「……………足りないんです、人手が」
聞いて驚愕した。
見回すと運んできた機材のまわりには、
たくさんの演劇組が集まっている。
どのグループよりも人数の多い演劇組で、
そんな事態が起こるとは思えなかった。
私が明らかに不思議そうな顔をしていたのを察したのか、
マルベッコーは｢あのですね｣と頬をかいた。
「演劇組とはいっても、実際にカメラに写って演技をするヒトはひと握りの数なんです。皆さん結構なガチ勢なのでオーディションも一応行っています。ですが、オーディションに出たヒトはかなり少なかったんです」
「なるほど、その分合格者もそのまんま決まったわけね」
「はい」
「つまりその合格者が風邪でも引いてしまったと？」
エフテンが腕を組みながらそう聞き返す。
マルベッコーは｢そんな感じですね〜｣とうなずいた。
「浮かれて転んで足を折ってしまったそうです〜。自分で立候補したくせに迷惑被りやがりましてぇ〜……」
皮肉めいたその口調に思わず苦笑い。
数秒の沈黙の後、マルベッコーは顔を上げた。
「そこで、“貴方”にお願いがあります」
「ん？」
彼女は普段の姿勢に似合わずまっすぐ歩き出すと、
私の前に来て手を取った。
この一瞬である予感が頭を過ぎっていく。
「代わりにゴースト役をやってほしいんです」
ですよね、と声が漏れた。
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( ´・ω・｀)しょぼん(プロフ) - 餅太郎0409さん» ただいまです〜！待っていらしてたとはっ！！！自分観劇で涙が止まりませぬ！！！頑張りまくります！！！ (7月13日 23時) (
レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
餅太郎0409(プロフ) - ギャぁ〜!!!お帰りなさい〜!!!待ってました！これからが楽しみです！頑張ってください！！！ (7月13日 23時) (レス) @page29 id: 2ec7772a57 (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・｀)しょぼん(プロフ) - かりんとうさん» ひょええぇ待ってた系の人がいるなんて嬉しすぎてハゲました…ありがとうございます(；；)！ (2022年11月10日 14時) (レス) id: 297b174554 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 更新ずっと待ってました!!おかえりなさい!! (2022年11月9日 23時) (レス) @page29 id: daf8cc9be4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/
作成日時：2020年10月4日 14時
