何にする? ページ39
アーミーからお仕事(?)の許可をいただいて…から、2週間が経った。
今まで通り、新聞部としての活動は続いている。
彼が私のことを聞いてきたのはあれっきりで、
パーティーの件も話してこなくなった。
話は戻って、今日は5月10日。
ついこの前転校したばかりなのに…時間の流れは早い。
6時間目のLHRは、
体育祭の計画や係などの割り振りをする為の説明を受けた。
どこにつくかを各自で決めておくように言われ、
今は部活中だ。
「もう体育祭かぁ……時の流れは早いものだね」
「A、それ言うの今日だけで3回目」
「あれー、そうだっけ…」
「お邪魔しまーす♪」
聞き慣れた声が聞こえてきて、思わず顔をしかめる。
ドアの方を見ると、
隣の席のアロハが扉を開けて入ってきたところだった。
アロハは私が新聞部に入部してから、
何故か度々ここに遊びに来ている。
ダンス部の勧誘ではなく(サボリ魔に勧誘する気はないと思う)、
私達と数分ほど雑談をしては帰っていくのだけど。
「アロハくん…どうも」
「うわー、そんなメチャクチャ嫌そうな顔しないでよ…まぁいいや。今日体育祭の話題出たじゃん。Aちゃん達はさ、何の競技に出る?」
「そうだねぇ…定番なのは大抵あったよね」
「うん。綱引きとか、借り物競争とか」
「あとアレ、騎馬戦!毎年アツいんだよねー」
「へぇ、騎馬戦…騎馬戦かぁ」
騎馬戦という単語を耳にして顔色を変えた私を見て、
エフテンが不思議そうに首をかしげた。
「前の学校にはなかった?」
「いや、あったよ。ただ嫌な思い出がありましてですね…」
「…新聞にして喧嘩売ったのね」
「うん!三年生がハチマキの数で大幅にサバ読んでたからチクって新聞に書いたら親が出てきて大騒ぎになったの!」
「内容エッグいドロドロな話な上にAちゃんの顔が一周回って清々しいんだけど」
アロハが口をあんぐりと開けて私の顔を凝視する。
私は「今更だよ」と一蹴した。
あの場所にいたから当たり前だが、
過去に転校してきた学校で喧嘩を売りまくっていることは、
アロハも察しているようだ。
「じゃあそろそろ帰るわ。明日の抽選楽しみにしてるよー」
「うん」
「またねアロハくん」
アロハはにっと笑うと、
いつものようにひらひらと手を振りながら帰って行った。
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翡翠ユキ(なぜログアウトされた)(プロフ) - 突然来たメタ発言に笑ってしまった (2月27日 22時) (レス) @page11 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
R - 煉獄、面白かったです。(´・ω・`)様もお身体に気おつけて更新、制作頑張ってください。更新期待してます。 (2023年1月4日 20時) (レス) @page8 id: 0f383463f6 (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・`)(プロフ) - 月姫@みのりさん» 煉獄の件は申し訳ないです!楽しみにしててくださいませ(*´ω`*) (2020年1月14日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@みのり(プロフ) - わーいわーい新作だぁぁ!(今更)更新楽しみにしてます! (2020年1月14日 9時) (レス) id: b127b8e62f (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・`)(プロフ) - アズキさん» 尊敬しますっ、姉貴ぃ! (2020年1月12日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/
作成日時:2020年1月6日 12時