ハイカラ学園物語【コロイカ】【学園パロ】

さらに隣 ページ14

罰ゲームを課せられ口を開いたその子は、


……なんかすごく、堂々としていた。


「D組のエンペラーだ。生徒会に入っている」


見ているみんなは、ぽかんと口を開けたまま固まっている。


喋るだけで発せられる威圧感に潰されそうになっているのかも。


「目標は学園の生徒全員に俺の名を覚えさせることだ」


彼はそう言ってちらりと私を見る。


切れ長な目の中にある真っ赤な瞳孔と視線が重なった。


自己主張強そうな面倒臭い性格だなぁと思いつつ、


私はおもむろに視線を逸らした。


「あー……ありがとな、もう戻っていいぞ」


ノーティスが言葉を詰まらせながら笑ってそう促す。


罰ゲーム組が言葉通りに列に戻ると、


先生たちが集まって何かを話し始めた。


数分後、時間なのでもう終わりにしようということになり、


私たちは主任の先生に促されて教室へと戻っていった。

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