検索窓
今日:6 hit、昨日:32 hit、合計:42,521 hit

休み時間 ページ10

全ての委員会を決め終え、


私たちは掃除用具入れの近くで話していた。


「学級委員なれてよかったね、エフテンちゃん!」


私の言葉に、エフテンは照れ臭そうに頰をかく。


「あの子もかなり信頼されてるから、どうしようかと思った」

「でもクリップちゃんも体育委員なれて嬉しそうだったし、いいんじゃないかな。でも…」


言葉を濁らせた私の視線が廊下側に移動する。


視線の先では、


アロハがゲラゲラと笑いながら他の男子生徒とじゃれ合っている。


「アロハくんが体育委員になるとはね。立候補1人だけだったし」

「運動も得意だし、信頼度は高かったけど…リーダーに相応しいかどうかは正直分からないな…」


エフテンも私の意見に賛同するように、


怪訝な視線をアロハに向ける。


「体育祭や球技大会で『全員頑張るぞー!』と呼びかけたりはしなさそうだ」

「イメージ的には『練習ダリィ』って言ってそうだけど」

「正解。全くその通り」


エフテンはふっとため息をつくと、私の方に視線を戻した。


「体育委員がアレでも、学級委員の私がいれば問題ないよ」

「頼もしいね。あ、そういえばさぁ……」


私は、ふと頭に浮かんだ疑問をエフテンに投げかけてみた。


「どうしてエフテンちゃんは、学級委員になったの?」


エフテンは一瞬驚いたような顔をして見せた。


それから微笑むような表情になり、


私に手招きをして見せた。


私は頭にハテナマークを浮かべ、


それについていくのだった。

憧れの……→←学級委員決定戦



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翡翠ユキ(なぜログアウトされた)(プロフ) - 突然来たメタ発言に笑ってしまった (2月27日 22時) (レス) @page11 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
R - 煉獄、面白かったです。(´・ω・`)様もお身体に気おつけて更新、制作頑張ってください。更新期待してます。 (2023年1月4日 20時) (レス) @page8 id: 0f383463f6 (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・`)(プロフ) - 月姫@みのりさん» 煉獄の件は申し訳ないです!楽しみにしててくださいませ(*´ω`*) (2020年1月14日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫@みのり(プロフ) - わーいわーい新作だぁぁ!(今更)更新楽しみにしてます! (2020年1月14日 9時) (レス) id: b127b8e62f (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・`)(プロフ) - アズキさん» 尊敬しますっ、姉貴ぃ! (2020年1月12日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/  
作成日時:2020年1月6日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。