帰り道 ページ35
「はぁ…用が済んだなら帰ってくれないかな。私含めて全員が迷惑してるの」
「〜ッ！！」
『彼女』は鋭い目つきでこちら睨み付けると、
男性店員の腕を振りほどいてバタバタと店から出て行った。
私は何も言わずにその背中を見届ける。
たった数分間の出来事なのに、
ここまでで何時間も経ったような気がした。
私は大きく深呼吸をすると、くるりと後ろを振り返る。
騒動を見ていた周りの人たちが、
訝しげにこちらを見つめている。
私はにっこり笑って、両手をパンパンと叩いた。
「じゃ、パーティーの続きをしようか！」
・
・
・
・
・
この後のパーティーは、
騒動のおかげですっかり白けてしまっていた。
が、アロハたちが何とか盛り上げながら夕食後のゲームを楽しんだ。
そのまま何事もなかったかのようにパーティーは終わり、
私たちは解散となった。
帰り道。
私は俯いていた顔を上げ、真っ黒な夜空に視線を向けた。
今宵は新月で、自然の明かりが無い。
街灯の灯りを頼りに3人が並び、無言で歩いている。
セーラーWとセーラーBは、
新聞部の情報収集のためパーティーの二次会に参加するらしい。
私は気分が乗らなかったのと時間も夜9時と遅かったため、
二次会には参加せず、
エフテンを連れてアーミーに家まで送ってもらうことになった。
3人の間の沈黙を破ったのはアーミーだった。
「A」
「何？アーミーくん」
「彼奴は同級生か」
「誰が？」
「7時頃、会場に乱入してきた他校の女子生徒だ」
オレンジ色の瞳が街灯の光に反射し、鈍く輝く。
私はそれから目をそらして口を開いた。
「そうだけど」
「貴様と彼奴の間に、何があった？」
「減るもんじゃないし話してもいいけど……長くなるよ？」
「わかっているから聞いているんだぞ」
「あははっ、そりゃそっか」
大事に埋めていたタイムカプセルを掘り起こすように。
酷く散乱したゴミを拾うように。
私は地面を見つめながら、ぽつりぽつりと話し始めた。
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翡翠ユキ(なぜログアウトされた)(プロフ) - 突然来たメタ発言に笑ってしまった (2月27日 22時) (
レス) @page11 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
R - 煉獄、面白かったです。(´・ω・｀)様もお身体に気おつけて更新、制作頑張ってください。更新期待してます。 (2023年1月4日 20時) (レス) @page8 id: 0f383463f6 (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・｀)(プロフ) - 月姫＠みのりさん» 煉獄の件は申し訳ないです！楽しみにしててくださいませ(*´ω`*) (2020年1月14日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫＠みのり(プロフ) - わーいわーい新作だぁぁ！(今更)更新楽しみにしてます！ (2020年1月14日 9時) (レス) id: b127b8e62f (このIDを非表示/違反報告)
( ´・ω・｀)(プロフ) - アズキさん» 尊敬しますっ、姉貴ぃ！ (2020年1月12日 16時) (レス) id: 4003c9bee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・`)しょぼん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/syobon/
作成日時：2020年1月6日 12時
