乙女の装い2 ページ18
マダム・ベルヌーイの店は、ドレスローブだけでなくお洒落に纏わる魔法や小物を取り扱ってもいる。
天才魔女カメリア・ベルタンが考案したストッキング魔法…煩わしいストッキングを履かなくとも足を美しく見せる…や、ヘアセットの魔法…ドレスに合わせた髪型を一瞬で…それからコルセット魔法、あんまり人気はないようだがシンデレラの魔法。
元々オンボロな服を美しいドレスに見せかける魔法だが、最近の魔法使いはそんなことしないできちんとドレスローブを用意したがる。
まあ夜会の直前に転んだとかした時には、便利なんじゃないだろうか。
それから、マダムには靴屋を紹介された。
そこは、懐かしの『シンデレラの靴』シリーズを作っている店である。
皆シンデレラ好き過ぎじゃないだろうか。
マダムがドレスのデザインを終えたら、特注で靴を作ってもらうことになった。
これも父の財力がなせる技だ、本当に頭が上がらない。
自らを着飾る興奮と、それをかの男に見せたらいかばかりか…という期待に身を震わせ、ホグワーツへ戻ると早速ドラコに出迎えられた。
「ああ、…珍しいな、どこかへ出かけたのか」
「ええ、ちょっとね…ドレスローブを見繕いに」
「へぇ…」
一瞬興味深そうに瞬いた彼は、探るような目付きで尋ねてきた。
「色にすら悩んでいたが、決まったのか」
「ええ、白と…紫よ、私の瞳よりちょっとばかし濃い紫。
ふふ、一体誰が美しく着飾った私をエスコートしてくれるのかしら…」
ダームストラングの生徒は皆しっかりとした筋肉が頼もしかったし、ホグワーツにもセドリック・ディゴリーや(顔だけかもしれないが)ロジャー・デイビースというハンサムがいる。
誰が狙い目かしらと焚き付けてみれば、「デイビースは顔だけのナルシストだ」ときた。
これは脈アリか、と嬉しくなった。
そんな上機嫌な私に情けなくも縋ってきたのは、他でもない4人目の代表選手…ハリーだ。
曰く、第1の課題はドラゴンだ、と。
「ドラゴンに真っ正面から歯向かっても無駄よ、一瞬で消し炭になるだけだわ…」
少し荒々しくソファに腰掛け、ハーマイオニーが貸してくれたドラゴン図鑑を眺める。
ドラゴンは全身が固い鱗で覆われているため、並大抵の魔法は弾かれてしまうのだ。
専門の魔法使いが数人がかりで強力な魔法をかけて初めて抵抗できる程度。
正攻法ではまず無理だろう。
そうなれば、搦手により力の差を覆すしかあるまい。
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アキラ(プロフ) - でぃあさん» そう言って頂きとても嬉しいです、ありがとうございます！出来る限り毎日投稿頑張ってます、楽しんで頂けたら幸いです。 (2020年5月10日 2時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
でぃあ(プロフ) - コメント失礼致します！今まで読んだドラコの小説の中で1番好きです、、。大変だとは思いますが、更新心待ちにしております！！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 9634e00201 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - ライキさん» ありがとうございます。炎のゴブレットは好きな巻なので、原作に泥を塗らないように頑張ります (2020年4月19日 1時) (レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
ライキ(プロフ) - すっごく面白いです！頑張ってください！ (2020年4月18日 18時) (レス) id: 6dfa20d2dd (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - 黒猫王さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します。 (2020年4月13日 17時) (レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2020年4月13日 1時
