4人目の代表者2 ページ12
「やったぜ！！ハリーがやったんだ！」
「俺たちの勇者だ！」
わぁわぁと叫ぶフレッドたちを中心に、グリフィンドールの生徒たちは興奮に沸き立っていた。
困惑する私たちを置き去りにして。
「おかしいわよ、ゴブレットはとても高度な魔法がかかった、魔法契約よ。
トーナメントの出場者は3人、そう決まっているはずなのに」
ハーマイオニーが言う。
もちろん私だって頭が混乱していた。
「ダンブルドア自らが引いた年齢線を越えられるわけがないわ。
ハーマイオニー、あなたもフレッドたちを見たでしょう」
「ええ。なんだか嫌な予感がする」
思案する私たちの前を、ロンが幽霊のように通りがかった。
てっきりハリーが代表に選ばれたことを手放しに喜ぶかと思ったが、何やら暗い表情だ。
「ロン、どこに行くの？」
ハーマイオニーが聞くと、ぼんやりと「疲れたから寝る」と呟いた。
なんだろう、一波乱ありそうな予感がする。
帰ってきたハリーはもみくちゃにされながらも、浮かない顔をしていた。
そして相変わらず「僕は入れてない」と主張しているが、誰も相手にしない。
私たちはどうにか話しかけようとしたが、フレッドたちを先頭にグリフィンドール生が大騒ぎしているせいで近づくことすら出来ない。
結局キレたハリーは寝室に上がっていってしまった。
「ハーマイオニー、諦めましょう。…明日の朝、朝食に誘ってみたらどうかしら」
「いいわね、校庭にでも出て話せば誰にも邪魔されないし」
翌朝広間からパンやゆで卵を失敬して湖のほとりでハリーに話を聞くと、やっぱりハリーは入れていないという。
しかし、ゴブレットから名前が出てきたということは、ゴブレットとの魔法契約が成ってしまったということだ。
ハリーはトーナメントに出場しなくてはならない。
「まずいわね…他の3人に比べてあなたは年下で使える魔法も少ないし…あんまり授業も真面目じゃないし」
「悪かったね、僕はAやハーマイオニーのように優等生じゃないんだ」
「たいした努力もしてないくせに黙りなさいよ」
ぐっ、とハリーが黙ったのを後目に、私は3つ目のゆで卵にむしゃぶりついた。
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アキラ(プロフ) - でぃあさん» そう言って頂きとても嬉しいです、ありがとうございます！出来る限り毎日投稿頑張ってます、楽しんで頂けたら幸いです。 (2020年5月10日 2時) (
レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
でぃあ(プロフ) - コメント失礼致します！今まで読んだドラコの小説の中で1番好きです、、。大変だとは思いますが、更新心待ちにしております！！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 9634e00201 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - ライキさん» ありがとうございます。炎のゴブレットは好きな巻なので、原作に泥を塗らないように頑張ります (2020年4月19日 1時) (レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
ライキ(プロフ) - すっごく面白いです！頑張ってください！ (2020年4月18日 18時) (レス) id: 6dfa20d2dd (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - 黒猫王さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します。 (2020年4月13日 17時) (レス) id: bba48d4b5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ | 作成日時：2020年4月13日 1時
