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25話 呪い ページ29

三人で鳥居を潜るとそこは、祭壇だった。

突然の事に三人は辺りを警戒する。

「何処よ、ここ」

「少年院と同じパターンじゃね?」

「近いかもな」

女の笑い声が聞こえる。

「あら、、大きな子供が三人も」

声がした方に視線をやると、そこには美しい女性がいた。

髪は黒く艶やかな体躯、子を思うような慈しみのある瞳に淡い桃色のぷっくりとした唇。

「いらっしゃい」

そして、母を思わせる全てを包み込んでくれる包容力と優しいその声に警戒心が薄れていく。

「外は寒いでしょう?此方にいらっしゃい」

三人は困惑した表情をする。

「貴方、冷えてるのね。これを羽織りなさい」

女は伏黒に近付き、自分が羽織っていた服を伏黒に着せる。

「いや、俺は」

「あら、手も冷たいわ。ほら、これで温かいかしら?」

両手で包み込まれて伏黒は微かに頬を赤くする。

「ふふ、いらっしゃいな。温かい飲み物と茶請けをすぐ用意するわ」

三人は女の後に続いた。









ーー

貴女「あーあ、、これはもうダメね」

神無はとある祠の前にいた。

「結界が既に機能していなかったんですね」

奏は、空を見上げる。

「こんな呪いでいっぱいだったらそりゃ結界も壊れるよね。呪具も呪いが強すぎて封印解けちゃってるし」

馨は呪具があったであろう箱を指でなぞる。

貴女「幸せなんて唯の幻想に過ぎないのにね。あぁ、可哀想に。だから大人は嫌いなのよ。もういっそ、ここら一体の大人、殺してやろうかしら?」

「そうしたら、居場所バレてしまいますよ?残穢はどんなに隠してもあの男には分かってしまいますから」

「にしてもお嬢、あの女に『アレ』渡してよかったの?」

貴女「あんな物くれてやるわ。子供を奪われた憎しみにアレはうってつけだもの。だけれど、あんな人がお母さんだったら嬉しかったかも。思われる子供、、。良いなぁ」

「唆した、というのが今回の嫌がらせでしょうか?」

貴女「そうよ。でも、それは彼女が望んだこと。唆したと言うよりは助言をしてあげたが正しいよ。ふふ、死んだ人は生き返らない。でも、手元に戻したい。本当、傲慢よね」

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雪女 - 更新楽しみにしてます (2月4日 19時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち - え…………………………………………面白い!!!!!!!続きを早く見たい❗ (2022年8月6日 16時) (レス) @page45 id: 82b6cff03d (このIDを非表示/違反報告)
如月楓(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです! 更新頑張ってください! 応援してます❗ (2022年7月27日 14時) (レス) @page45 id: ad808662e3 (このIDを非表示/違反報告)
るきー流季ー - えっ・・・好きです(((唐突な告白)この作品マジで神ですか!?神なんですか!?応援してます!! (2022年1月27日 8時) (レス) @page45 id: d8f15dd322 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続きが気になる…!!更新頑張ってください!応援してます! (2021年11月3日 5時) (レス) @page45 id: cde5edf97c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒狗 | 作成日時:2021年5月2日 20時

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