【呪術廻戦】傷だらけの幼女

23話　外と中 ページ27

虎杖・伏黒・釘崎の3人は任務の為長野県へと赴いていた。

伏黒は2人に挟まれながらも新幹線の中で依頼をタブレットで確認する。

補助監督の杉山はそんな3人を見ながら微笑む。

「なぁ、伏黒」

「なんだ」

「今回の任務って呪具の回収だろ？どんなの？」

伏黒はタブレットで写真を出して虎杖に渡す。

「笛？よく祭りとかで使う奴？」

「雅楽で使う楽器で龍笛だ」

「あ、そうなんだ。でも笛ってさ呪具になるもんなの？」

「作り手に何らかの意思やそれを吹いた人間が悪意や憎み妬みなんかを含ませたりするとそうなるな。まぁ、かなり強く念じなきゃだめだがな」

「んで、どんな被害が出てるの？」

虎杖の何気ない質問に伏黒はため息をつきそうになる。

「子供が何人か行方不明になっている。原因不明だが、朝子供を起こしにいったら部屋にいなかったそうだ」

「子供だけなの？」

釘崎は伏黒に問うと伏黒もそれに応えた。

「子供だけだ」

調べれば調べる程謎に包まれて行く。

「取り敢えず、現地ついたら調査だよな！」

「そうだな。杉山さん、母親達はなんて？」

杉山は書類を手にする。

「特に変わった事はないそうです。ですが子供達は突然何かを探す様にあちこち見ていたそうです」

「探す？じゃあその子供達は何かが見えていたのかしら？」

「見えていたなら母親に教えるだろ」

「じゃあ何よ」

「これは推測でしかないが子供達は聞こえたんじゃないか？笛の音が。ただ、微かにぐらい」

伏黒のその言葉に全員静まる。

「伏黒、ナイス！」

「何がナイスだよ‼」

「伏黒の割にはやるわね」

「何で上から目線なんだよ！」









ーー

子供、、子供、子供。

私の大事な大事な子供。

この子達を使って私の本当の子供を生き返らせる。

だって、、七つまでは神様の子、、なんだから。

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