【呪術廻戦】傷だらけの幼女

19話　乱入3 ページ21

「お前も嫌い」

「おや、気が合いますね。私も貴方が嫌いです」

奏は微笑みながら槍を構える。

その動作に全員構える。

今度は真人から責めて来た。

だが、七海の術式によるフェイントと同時に虎杖の攻撃と合わせる。

隙を与える事のない連携に真人は手も足も出ない。

「へぇ、やるじゃん」

馨は奏の隣に立ち、ニヤリと笑う。

「馨、その気持ちは別の日でお願いします」

「分かってるよ！はぁ、ここでヤれないのが残念」

「ふふ、確かに。いい獲物ですからね。じっくりと味わいたい」

2人は、前方で戦う2人を見て獰猛の獣の様な目をして見ていた。









ーー

真人は「死」に向かう感覚に喜びを感じている。

そして、確信した。

『今なら出来る』と。









領域展開 『自閉円鈍裹』









「ざけんなっ‼」

虎杖と順平は球体の結界を拳で殴る。

だが、びくともしない。

焦りだけが募る。

「落ち着いて。悠二、順平」

すぐ横で声がして、顔を向ければ双子が両隣にいた。

「2人とも、いい事を教えてあげる」

「いい事って、この結界の⁉」

「うん。いい？こういう結界型はね、内は強いけど外からの攻撃に凄く弱い。理由は簡単！侵入者にメリットがないから。だって、中に入ったって脱出出来なきゃ意味ないし。ミイラ取りがミイラになるだけ」

悠二は、グッと拳を握る。

「ですので、貴方達でも充分この結界を壊せます」

その言葉に悠二と順平は落ち着きを取り戻す。

「ありがと、なんかやれる気がして来た」

2人は、虎杖と順平から距離を取る。

「やっぱり、お嬢は凄いなぁ」

「えぇ、私達も彼らのことが好きになりそう」

すると、結界が壊れ呪霊が深傷を負っていた。

虎杖は肥大化した呪霊に拳を叩き込むが気配が移動していた。順平、七海と奏と馨は排水溝へと走るが逃げられる。









ーー

「さて、次は貴方達だ」

七海は、双子を見る。

「おや、私達ですか？」

「え‼ナナミン、この人達悪い奴等に見えねぇよ？アドバイスとかくれたし」

「お二方、目の前にいるのは呪詛師です。しかも、この業界を騒がせてる人達です。そうですよね、百目鬼奏君・馨君」

「知ってたかぁ。まぁ、そうだと思ったけど。なんなら、俺達が尾行してたのも知ってるよね？七海健斗」

馨は七海の目を見て言う。






「「捕まえてみろよ。俺達を」」

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