【ワンピース】傷だらけの幼女2

92話　ifヒロアカトリップ2 ページ44

「お前ら、昨日のニュース見たと思うが昨夜、大太刀を持った敵が警察官1人の心臓を抜き取ったまま逃走中だ。まだ、はっきりとした個性は分かってない。まぁ、寮生活だから襲われることは多分無いだろうが外、出歩く時は気を付けろ。以上だ、じゃあ、1時限目始めるぞ」









ーー

「へぇ、雄英生徒、、ヒーローの卵ね。神無、会いに行くか？」

貴女「でも、顔、バレてる」

「もしかしたら、俺達以外にこの世界に来てる可能性もある。まぁ、暫くはこの心臓で遊ぶか」

ローの手に収めらているのは警官の心臓では無い。昨日の出来事の数時間後に現れたオールマイトと呼ばれるヒーローから取ったものだ。

「神無、行くぞ」









ーー

雄英生徒は、自分の個性強化の特訓中ではなく、久々の災害事故の救助訓練をしていた。

生徒達が忙しくテキパキと救出していく中、見知った人物がやって来た。

「オールマイト。どうしたんですか？」

「いやね、昨日、、心臓取られちゃって」

オールマイトのごく自然な報告に不覚にも「あぁ、そうですか」と言ってしまう。

「はぁッ⁉」

「いや、本当に流れるように取られちゃったの」

「まぁな、あれ位簡単な事だからな」

聞き慣れない声に2人は即反応して、背後を向くと昨日のニュースで報道された男と子供がいた。

「お前ら！訓練は中止だ！！」

突然の中止に疑問を抱いた生徒だが、先生達の前にいる人物を見て警戒する。

「あなたは、昨日のニュースで出た」

出久は目を見張った。

「心臓を奪った奴」

轟は腕に氷を纏いながら隙を伺う。

「なんだ、俺の事知ってたのか。まぁ、今日はオールマイト、あんたに用事だ」

「私にかい？」

「あぁ、俺は医者だからな。お前、このままだと死ぬぞ？今、ざっとあんたのこと診たが麦わら屋よりはマシだが歳の関係もあって後数十年あるかどうかだ。白ひげもあの歳でよく動いたもんだがあんたも大概だ。まぁ、ヒーローを辞めたことに関しては正解だ。そのままやってたら、10年は生きられなかっただろうな」

突然の余命宣告に一同唖然とする。

「わ、私は長生き出来ないのか？」

「むしろ、出来ると思って無いだろ？オールマイト」

「あ、あの！！あなたは敵なんですよね！」

出久の言葉にローはフッと笑った。

「俺自身はそう思って無かったが、お前らは違うようだな。まぁ、気を楽にしろ、直ぐ終わる」

ローは鞘から刀を抜く。

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