53話 疑え ページ5
ローはその次の日から島内を歩くらしい。
貴女「私も行く」
「ダメだ。お前にはここでしてもらいたいことがある」
ローは神無の耳元で囁く。
「俺が外に行っている間、あの2人を観察していて欲しい。いいか、神無。全てを疑え。ここでは、俺以外信じるな。信じているフリをしろ」
神無は頷く。
「そうだな、お前は読み書きが余り出来ない設定で行った方が都合がいい。育ちが悪けりゃあ、読み書き出来なくて当然だからな。この設定、守り抜けよ」
貴女「アイアイキャプテン」
ローは笑って神無の頭を撫でる。
「頼んだぞ」
ローと神無は部屋の外に出て別れた。
神無は、自分に課せられた仕事をしようとあの2人のいる部屋へと向かった。
その部屋の鍵を開けると、あの2人がいた。
「おやぁ、お前はトラファルガーのガキだな？ここに何の用だ？」
シーザーは神無の前まで来る。
貴女「モネに、、会いに」
「あら？私に何の用かしら？」
神無はモネに近付き、手にしていた物を渡す。
「絵本？あぁ、こっちにいらっしゃい」
モネはソファに座り膝に神無を乗せる。
「まだ、読めないのね」
貴女「うん。読んで、、くれ、る？」
「えぇ、勿論よ。むかし、むかしのお話しです、、、」
モネは読み聞かせをしてくれた。神無は途中途中に分からない所があるとモネに聞く。モネは面倒がらずにきちんと答えてくれた。
貴女「ありがとう、モネ、、お姉ちゃん」
『少し可愛こぶったかも』と思いながら言うと、モネは優しい笑みを浮かべて「どう致しまして。明日もまた読んであげるわ」と言う。
案外、『お姉ちゃん』が良かったのかもしれない。
神無はローが迎えにくるまでその部屋にいた。
ーー
貴女「特に何もなかったよ」
「そうか、、、。読み聞かせ、そのまま続けてろ。もし、読めない日があったら何かがある日だ。尾行はしなくていい。まぁ、暇となりゃあ室内歩いて迷子になるのも良いな」
ローは悪い顔をしながら言う。
貴女「ロー、、、」
「心配するな。まぁ、明日はシーザーと共に患者の所に行くからモネ1人になるハズだ。あいつの素性が分かればありがたいが、あいつはそうもいかないな」
何やら楽しそうに考えるローに神無は疑問だけしか残らなかった。
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マリン - 50話で「学校」って出てきたけど設定5歳じゃなかったっけ？ (2022年6月2日 23時) (
レス) @page3 id: 8cedf2cd4c (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - スタンピード編の最後で主人公が海王類と戦ってる場面ですけど、看板じゃなくて甲板じゃないですか？(´・ω・`)? (2020年6月27日 21時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 尊い (2020年5月11日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - もしもリクエストしても大丈夫でしたら、【夢主ちゃんとブルック】と【キャロットと夢主ちゃん】的なほのぼの系をお願いします！これからも頑張って下さい！ (2020年4月15日 22時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - ifで白ひげ海賊団と絡めて欲しいです 続き楽しみにしてます (2020年4月15日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2020年3月2日 13時
