29話 安室透2 ページ33
貴女「いやっ、離して!」
「遥華、どういうことだ?」
貴女「誰!兄さんじゃないんでしょ⁉じゃあ、貴方は誰なの!」
「誰って兄さんに決まってるだろ?それより、沖矢の元に行くってどういうことだ」
貴女「っ!知らない人には何も言わない」
「いや、だから俺は降谷零だ」
貴女「なんで、名前変えてるの?」
「それは、言えない」
私は、安室から距離を取る。
「唯もこのことを知っている」
貴女「なんで、私が知らないことを唯さんが知ってるの?」
「そ、それは、、、」
貴女「騙してるの?私が子供だから、なんでも信じ込んでくれると思ったの⁉」
「騙してはいない!お前を守る為だ‼」
貴女「助けてくれなかった!この前、助けてくれなかった!」
「っ⁉この前?なんの話だ?」
貴女「兄さんが私の携帯にGPS着けてるの知ってるし、鞄の中にも発信機が着いてるのも知ってる!けど、助けに来なかった。助けに来てくれたの、沖矢さんだった」
「遥華、沖矢昴とは関わるな!」
貴女「どうしてっ⁉」
「どうしてもだ!」
貴女「理由を言ってよ。関わらないで欲しい理由を!」
「っ⁉我儘を言うなっ‼お前の我儘を聞くのはもう懲り懲りなんだ!」
貴女「っ、、、。そう、、だよね」
「ち、違っ!」
貴女「違くなんかない!だって、子供の頃から私は、兄さんに比較され続けた不良品。不良品は要らないもんね、、、」
「そんなに、、そんなに俺が嫌いなら何処へでも行くと良いさっ!お前は、要らない子供だったもんな‼」
貴女「っ!、、、っ」
私は、携帯を投げ捨て休憩室を飛び出した。
「お、おい!」
コナン君の静止の声が聞こえたが知らないフリをした。
そして、そのまま店を出て走り去った。
「俺は、何を言った⁉あの子になんて、、、!くそっ!」
降谷は、壁を殴った。
ーー
途中で、鞄の中に入っていた発信機も捨てた。
要らない子供は、要らない子供らしく死ぬのが一番だ。
夜になり、辺りは暗くなる。
「おや、可愛らしいお嬢さん。どうしたのかな?」
貴女「っ!」
「おっと、私は不審者ではないよ。私は初代怪盗KID。今は、2代目が怪盗しているのだが、ご存知かな?」
貴女「怪盗KID?」
「その悲しみに満ちた心を私が晴らして見せましょう」
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ベルモット - 始めまして、ベルモットです。夢主の成長家庭が予想外にも苛烈な環境で驚きた。夢主が幸せになれる日を私は望みたいです。 (2019年12月28日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってくださいね! (2019年11月27日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - すごく感動しました!ずっと涙腺崩壊してました!良い作品ですね!続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月31日 23時) (レス) id: 833a45e133 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - カルピン☆☆さん» このような駄作に泣いて下さりありがとうございます。更新、頑張ります! (2018年3月31日 10時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - いゆさん» ありがとうございます。更新、頑張ります! (2018年3月31日 10時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狗 | 作成日時:2018年2月24日 16時