16話 振り出し ページ19
目が覚めると知らない場所にいた。
殺風景な部屋で、本当に必要な物しか置いていなかった。
簡単なキッチンにベッドと数冊の本。
パソコンなどの連絡手段のある電子機器はない。
まるで、良いところの独房だ。
貴女「どこ、、、」
部屋には、ドアがありそのドアには鍵がついており、ドアノブを捻るが開くことは無かった。
つまり、閉じ込められているのだ。
そこに、兄さんがやって来た。
「すまない、遥華。君をここから出す訳にはいかないんだ」
貴女「なんでですか？」
「っ⁉君がとある人物と会っていたからだ」
貴女「クリス。または、ベルモット」
「そうだ」
貴女「友達は売らない主義だから、何されても言わない」
「遥華っ‼」
貴女「話すことはありません。出て行って下さい」
私はそう言うとベッドの上に座る。
「分かった」
兄さんは、部屋から出て行った。
食事を渡されるが食べることはない。
水を飲んで、耐える。
3日が経った。
兄さんは、まるで何かを覚悟した顔をしていた。
「言う気はないのか？」
貴女「ない。だって、悪い話なんてしてないんですから」
「何を話したんだ」
貴女「貴方のこと。兄さんが音信不通になって、両親の暴力が酷くなった時に会った。何度もあの家から助けようとしてくれた。相談にも乗ってくれた。私が苦しかった時、兄さんは何もしてくれなかった。私は、貴方が嫌い」
それだけ言うと、私は口を閉ざした。
「そ、、うか」
兄さんは、部屋から出て行った。
貴女「嫌い、、嫌いっ‼兄さんなんて嫌いよ‼大嫌い‼もう、顔なんて見せないでっ‼」
兄さんに向かってドアの前で叫んだ。
私は、あの日からドアに体を預けるように座った。
誰も入って来れないようにするために。
食事だと言われても要らないと言う。
どうせ、あの食事は兄さんが作ったものだ。
一週間が経ち、私はその部屋から出された。
家に帰ってもいいそうだ。
その時は、唯さんが迎えに来ていた。
兄さんは、いなかった。
「そういえば、零に言ったんだって？『嫌いっ！』て」
貴女「嫌いだから」
「遥華ちゃん、あいつは遥華ちゃんの為にしたんだ。君が危険な事に巻き込まれないように」
貴女「知ってる。本当は知ってた。クリスがベルモットだって。でも、クリスは私の友達。ベルモットは友達じゃない」
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ベルモット - 始めまして、ベルモットです。夢主の成長家庭が予想外にも苛烈な環境で驚きた。夢主が幸せになれる日を私は望みたいです。 (2019年12月28日 20時) (
レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってくださいね！ (2019年11月27日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - すごく感動しました！ずっと涙腺崩壊してました！良い作品ですね！続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月31日 23時) (レス) id: 833a45e133 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - カルピン☆☆さん» このような駄作に泣いて下さりありがとうございます。更新、頑張ります！ (2018年3月31日 10時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - いゆさん» ありがとうございます。更新、頑張ります！ (2018年3月31日 10時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2018年2月24日 16時
