43話 悲しみ ページ45
貴女「え?」
「知らないのか?」
貴女「戸籍?」
「すまない、分からなかったね。君の情報が書いてあるものがあるのだが、見れなかったんだよ」
貴女「ご、ごめんなさい」
信乃は、逃げようと玄関に向かって走ると後ろから腕を掴まれた。
貴女「い、いや!離してっ!」
「ダメだ、話すまで離さない」
信乃は、目に涙を溜めて、鶴丸から貰ったぬいぐるみを抱く。
「すまない、ここに信乃はいるか?」
突如聞こえた声に沖矢は、辺りを見渡す。
貴女「三日月?」
「おぉ、そこにおったか。すまぬが、童よ、我等の愛し子、返して貰うぞ」
すると、狩衣を着た男性が俺の腕を掴む。
「何者だ!」
沖矢は、鋭い声を上げる。
「あぁ、主、泣く程辛かったのか?そうか、そうか。ならば、此奴は要らぬか?」
俺はこの時、初めて目の前こ男が怖いと思った。言葉だけで、恐怖が体を支配する。だが、負ける訳にはいかない。
「この子供は何者だ?」
「無粋な男だな。我等の愛し子を隠すか?余程その命、要らぬと見える」
上品に笑う彼を見るも、動くことは出来ない。
「昴さん!連れて来たよ!」
そこに、コナンが戻って来た。
「坊や!逃げろっ‼」
沖矢は、コナンの前に立つ。
「人の子か、、、此奴も」
すると、彼女が彼の前に立つ。
貴女「三日月っ!駄目!」
彼女が言うと、男は顔を青くして縋るように言う。
「っ!すまなかった、主。すまなかった、だから、俺を嫌いにならないでくれっ」
彼女は慣れているのか、男に手を伸ばす。
貴女「ならない。だから、、、」
「あい、分かった。帰ろう、主よ」
貴女「うん」
「待って!」
「なんだ、人の子よ」
「お兄さんは、何者?」
コナンは、三日月を見上げる。
「それは、人の子よ。本当のことを教えてくれたらな」
コナンは、目を見開いた。
三日月は、信乃を抱き上げると家から出て行った。
「ちょっと、何なのよ!さっきの」
「分からねぇ、昴さんは?」
「いや、分からない。突然現れて、、、」
「工藤くん、あの子に何かしたの?」
「え、えーっと」
「したのねっ!前に言ったわよね!私、あの子のこと気に入ってるの!好きなの!次やったら怒るわよっ‼」
「わ、悪ぃ」
「貴方もよ!分かったっ⁉」
「「はい」」
女は、怒ると怖い。
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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです!あと、14話履き続けるとありますが、吐き続けるではないでしょうか? (2018年11月11日 14時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 極部隊www恐ろしいwwwww私の本丸はまだ極が三人しかいません(泣) 江「和睦の道は、ないのでしょうか……」 (2018年2月23日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - ステラさん» ありがとうございます! (2018年2月21日 9時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - 更新がんばってください! (2018年2月21日 8時) (レス) id: 2a7337f44e (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - mayumiさん» ありがとうございます!少し、時間軸が可笑しくなるかもしれませんが、よろしくお願いします! (2018年2月19日 18時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狗 | 作成日時:2018年1月20日 23時