20話 見舞い3 ページ22
「でかっ⁉」
園子は、ここまで大きいとは思ってなかったのか、驚いていた。
「取り敢えず、あそこまで歩けばいいんじゃない?」
真純は、日本屋敷を指差す。
すると、門が勝手に閉じた。
「え?門が、、、」
「お客様ですか?」
「どう言ったご用件でしょうか?」
前を向いた瞬間、前には二人の少年が立っていた。
対照的な風貌な為、双子であろう。
「あ、あのね、信乃ちゃんのクラスメイトなんだけど、信乃ちゃんお休みだったからプリントを届けに来たのと、お見舞いに来たの!」
歩美は、笑いながら言う。
「お気持ちは嬉しいのですが、かなり酷い熱でして、お会いになることは」
「前田、平野。通して差し上げなさい」
そこに、イケメンの部類にはいる青年が歩いて来た。
「で、ですがっ!」
「薬研から少しだけの面会なら大丈夫だとさっき言ってたよ」
「なら、、、。どうぞ、ご案内します」
少年の後を追うように、コナン達はついて行った。
しばらく歩くと、信乃の部屋から襖越しに声が聞こえた。
貴女「嫌だっ!」
「ダメだ、食べろ」
前田と平野は、顔を見合わせると襖を開けた。
そこには、暴れている信乃を押さえ込んでお粥を食べさせようとしている男性がいた。
貴女「嫌っ!離してっ‼」
「くっ!」
男性は、弾かれたように離した。
「おい!」
信乃は、泣きじゃくる。
「どうかした、、、こ、これは」
「平野、、、これは」
二人は、顔を見合わせた。
「うおっ!暴れてんなぁ」
そこに、白衣を着た少年が信乃に近づく。
「信乃、大丈夫だ。大丈夫、、、」
少年が信乃を抱きしめると、少し苦しそうな顔をした。
「薬研、やめなさい。貴方が危険です」
「いち、、兄」
「どれ、俺に任せろ」
「三日月殿っ⁉」
「このような事態は、俺が一番適している」
三日月は、信乃を抱き上げるとコナン達に近づく。
「すまんなぁ、このように信乃は少し気が動転していてな。今日の所はすまないが帰ってくれるか?」
三日月の腕の中にいる信乃は、酷く顔色が悪く、ぐったりしていた。
「はい」
「お大事に、、、」
コナン達が帰って行くと、三日月は目を細めた。
「ふむ、あの子供、、、面白い」
三日月は、不敵に笑った。
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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです!あと、14話履き続けるとありますが、吐き続けるではないでしょうか? (2018年11月11日 14時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 極部隊www恐ろしいwwwww私の本丸はまだ極が三人しかいません(泣) 江「和睦の道は、ないのでしょうか……」 (2018年2月23日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - ステラさん» ありがとうございます! (2018年2月21日 9時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - 更新がんばってください! (2018年2月21日 8時) (レス) id: 2a7337f44e (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - mayumiさん» ありがとうございます!少し、時間軸が可笑しくなるかもしれませんが、よろしくお願いします! (2018年2月19日 18時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狗 | 作成日時:2018年1月20日 23時