17話 確信2 ページ19
本丸に戻ると、血塗れで戻って来た私を驚いた目で見る刀剣達がいた。
貴女「助けて、、、この人を助けてっ‼」
泣きながら叫ぶと、本丸の刀剣達は敵、味方関係なく動く。
「人の子よ、一期一振を何処に運びますか？」
白く、もふもふとした髪をした男性が一期一振を簡単に抱き上げる。
貴女「手入部屋です！」
走って手入部屋に運び、霊力を注ぐ。
誰かが言っていた。折れていても可笑しくないと。
そんな事はさせないと、霊力を注ぎ続ける。
それが3時間以上続いた。
手入が終わると、酷い目眩と吐気で気分が悪い。
その場に倒れると、誰かが優しく抱き起こしてくれた。
「おい、大丈夫か？今、水を持ってくる」
見えたのは、白い服だった。
「人の子よ、無茶し過ぎだ。霊力の枯渇で死ぬぞ？」
貴女「誰かが、、折れる、くらいなら、、、私の霊力、、使って、直す」
「そうか。ならば、今は眠れ」
貴女「大丈夫、、、」
立ち上がると、壁に手をつけて歩く。
そんな信乃を見て、男性は後をついて行く。
「その格好は雅じゃないね。風呂に入っておいで」
「伽羅ちゃん、お願いできる？」
「馴れ合うつもりはない」
なんて言いながらも、信乃を抱えると風呂へ向かった。
血で汚れた服を脱ぎ、中に入ると、シャワーを浴びせられた。
顔や手、髪についた血を洗い流す。
そのまま、髪と体を洗って貰った。
貴女「ありがとうございます」
「ふん、、、」
その後は、手入部屋に篭った。
一期一振が眼を覚ますまで、自分も寝てはならないと気を張る。
時折、一期一振は苦しそうに呻く。
「うっ、、、」
その度に、手を握る。
その繰り返しだった。
他の刀剣達が料理を持ってきてくれるが食べはしなかった。
ーー
「ん、、、」
目を覚ますと、天井が見えた。
「私は、、そうだ。時間遡行軍に斬られて、その後は、、、」
思い出せないと起き上がると、誰かが後ろから抱きしめた。
貴女「よかった、、、よかった！」
その声は泣いていた。
それと同時に背中が重くなる。
「え？」
そして、ドサリと音がした。
「薬研、、、薬研！」
大声で自分の弟の名を呼ぶ。
「どうした！いち兄、、、、いち兄！」
「薬研、この子を」
薬研は、驚いたように眼を見張る。
「これは、、危ないな」
「何がだい？」
「不眠不休でいち兄のこの見てたから、限界だったんだな」
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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました！！面白かったです！あと、14話履き続けるとありますが、吐き続けるではないでしょうか？ (2018年11月11日 14時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 極部隊www恐ろしいwwwww私の本丸はまだ極が三人しかいません(泣) 江「和睦の道は、ないのでしょうか……」 (2018年2月23日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - ステラさん» ありがとうございます！ (2018年2月21日 9時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - 更新がんばってください！ (2018年2月21日 8時) (レス) id: 2a7337f44e (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - mayumiさん» ありがとうございます！少し、時間軸が可笑しくなるかもしれませんが、よろしくお願いします！ (2018年2月19日 18時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2018年1月20日 23時
