12話 事件 ページ14
あの後は、皆んな、初めての洋酒を飲んで気に入ったらしい。
すっかりあの酒屋のおじさんと仲良くなった。
「おお、また会ったな嬢ちゃん」
貴女「あ、おじさん」
「今日は何が欲しいんだい？」
貴女「ライとスコッチとベルモットです」
「お、本当君の所のお兄さん達酒豪だな」
貴女「はい、私もびっくりしています？」
取り敢えず、おじさんとの会話に相槌を打つ。
すると、一人の男性が店に入って来た。
「おや、主人。此方の方は？」
「おお、昴君。この子は、折笠信乃ちゃんだよ。お兄さんのお使いで良く来るんだ」
「そうでしたか。僕は、沖矢昴。よろしくお願いします」
貴女「こ、此方こそ宜しくお願いしますっ」
「子供には、重いでしょう？持ちますよ？」
貴女「大丈夫です。さようなら」
彼の隣を通ろうとしたら、腕を掴まれた。
貴女「っ、、、⁉」
「遠慮はいりませんよ。行きましょう。主人、彼女を送ってからまた来ます」
「おう、待ってるぜ」
沖矢は、ほぼ強引に店の外へと出る。
貴女「あ、あのっ」
「あぁ、すみません。ですが貴女を逃すことは出来ないんですよ」
沖矢は、信乃を路地裏へと引っ張る。
貴女「っ⁉」
「さぁ、教えてもらおう。お前のコードネームはなんだ？何のためにここにいる」
貴女「しらっ、、ないっ！」
「嘘を吐いても良いことなんてなにも無いぞ？」
沖矢は、信乃の腕を更に強く握る。
貴女「っ、、‼」
「さぁ、話せっ」
「ねぇ、その子、離してくれないかな？」
「兄者、気を付けろ。こいつは、格闘技を心得ている」
「それがなんだい？僕達にとって君の様な存在は脅威じゃないからね」
その瞬間、何かが頬を掠った。
手でその場所に触れると血が流れていた。
「やはり、遅いな。ここはもう戦の場だぞ？」
沖矢は、信乃を離し、瞬時に二人から距離をとった。
「くっ⁉」
「ほら、こっちだよ」
いつの間にか後ろにいた男性が鋭い蹴りをいれてくる。
「っ！」
なんとか避けるが次の瞬間、鳩尾に衝撃がくらった。
意識を無くす前に見えたのは、鞘だった。
ーー
「おっと。お疲れ」
「上手くいったな、兄者」
貴女「髭切、膝丸」
「大丈夫かい？あぁ、腕がこんなに赤く、、、。帰ったらすぐに冷やそう」
「兄者、俺はこれを置いて来る」
膝丸は、沖矢を俵担ぎすると路地裏をでる。
「さて、僕達も帰ろうか」
髭切は、信乃を片手で抱えると本丸へと戻った。
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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました！！面白かったです！あと、14話履き続けるとありますが、吐き続けるではないでしょうか？ (2018年11月11日 14時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 極部隊www恐ろしいwwwww私の本丸はまだ極が三人しかいません(泣) 江「和睦の道は、ないのでしょうか……」 (2018年2月23日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - ステラさん» ありがとうございます！ (2018年2月21日 9時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ - 更新がんばってください！ (2018年2月21日 8時) (レス) id: 2a7337f44e (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - mayumiさん» ありがとうございます！少し、時間軸が可笑しくなるかもしれませんが、よろしくお願いします！ (2018年2月19日 18時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2018年1月20日 23時
