死にたがりやの幼女審神者

31話 逃げ道 ページ35

酷くドロドロとした感情が溢れてくる。

クラクラする。

頭痛がして、無意識に『痛い』と呟いた。

心臓がキュッと握られたかのように痛む。

そう、全てが『痛い』のだ。

早く楽になりたい。

「ぐっ、、あっ、、、っ、誰か、、」

誰かに縋りたい。

誰かにこの痛みを吐き出してしまいたい。

俺は、部屋を出てあてもなく歩いていると一人の男性が縁側に座っていた。

「お、不動じゃないか。どうしたんだ？こんな夜遅くに」

「鶴丸、、、助けっ、、、」

全てを言い終わる前に膝から崩れ落ちる。

「不動っ⁉」

「ぅぐっ、、、」

「不動、、、お前、、、闇堕ち仕掛けてるじゃないかっ⁉」

不動の片目は赤く染まっていた。

「大丈夫か？長谷部か薬研か宗三を呼ぶか？」

「嫌、、だ」

不動は、弱々しく言った。

「、、、分かった。じゃあ、暫く俺の部屋に」

「離せっ‼俺の事はほっといてくれっ！俺は、、もう、誰にも迷惑掛けたくないんだっ！」

涙を流す不動は、迷子の子供の様な顔をしていた。

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