1話 審神者 ページ3
車が止まり、ドアを開けるとそこには、大きな門があった。
貴女「ここが、、、」
「はい。ここが貴女の本丸です。どうか、ご無事で戻られる」
貴女「私は、戻りません。だから、そんな言葉は必要ありません」
「では、行ってらっしゃい」
貴女「っ、、、行って来ます」
そう言って、男性と別れた。
門をくぐると、目眩と頭痛と気怠さでその場にしゃがむ。
ひやりとするような、感覚だった。
まるで、何かに食べられてしまうような、、。
貴女「っ、、、」
「もしや、貴女が審神者ですか?」
前から声がして、顔を上げると、そこには狐がいた。
貴女「えっと、、、」
「私はこんのすけと申します。貴女のサポートをさせていただきます!」
すると、こんのすけは私の腕の中に収まる。
「とても、綺麗な霊力です。このまま、寝てしまいそうです」
貴女「私は、、、綺麗じゃない。だから、こんのすけが思ってる様な、、人、、じゃない」
「いいえ、貴女は綺麗ですよ。唯、普通の子供より色々な景色を見ただけです。ですから、貴女はまだ幼い子供で綺麗な心をしていますよ」
貴女「っ、、、私は、、死にに来た。だからっ、、、そんなこと」
「死ぬだなんて言わないでください!貴女は、まだ幼いんですよ!生きることを諦めないで下さい」
私は、こんのすけの頭を撫でてそのふわふわの毛に顔を埋める。
貴女「少しだけ、、、少しだけこのままっ」
「はい」
こんのすけは、何も言わず側にいてくれた。
少しだけ、気分が良くなりこんのすけから顔を離すとこんのすけは、少し名残惜しそうに私を見ていた。
「そう言えば、貴女のお名前は?」
貴女「不知火椿」
「椿様、ですね」
貴女「怖くないの?私の名前、、、」
「椿の花、、、のことですよね」
椿は、こんのすけの問いに頷いた。
「怖くありませんよ。椿の花は、とても綺麗ですから」
すると、何かを踏む音が小さく聞こえた。
貴女「誰か、、いる」
「椿様、お気をつけ下さい」
貴女「誰、、ですか?」
柱の影に隠れていた人が姿を見せた。
781人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅桜 - 黒狗さん» 同士がいらっしゃった…!!! (2018年1月13日 6時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 紅桜さん» どうも、源氏兄弟大好き人間です! (2018年1月9日 15時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 兄者が今日も尊いです・・・ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 樹さん» か、帰ってきますよ! (2018年1月8日 21時) (レス) id: 10e52e1588 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あ、愛染!?大丈夫だよ!蛍は帰ってくるよ!← (2018年1月8日 21時) (レス) id: abbeb7a778 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒狗 | 作成日時:2017年11月25日 15時