元ブラック本丸と狼少女(幼児) (ページ3)

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1話本丸ページ3

ここは、元ブラック本丸。

前審神者がブラック本丸からホワイト本丸へと変えたのだ。

だが、年老いて亡くなった。

新しい審神者が必要かと問うと、『主は、最後に人を救えと言った。故に、我々は人を救おう。主が我々にしてくれたようにな』

元から審神者が少なく、霊力のある人間を探すのは一苦労だ。

だが、噂で耳にしたのだ。

狼に育てられている人間がいると、、、。

自然に暮らす生き物は、霊力が高い。

それ故、人間も同じだと思いその山に足を運んだ。

そして、いたのだ。その人間が。

霊力も申し分ない。

だから、連れて帰ったのだ。

連れて来たのは良いが、激しく暴れる為檻に入れた。

だから、先程から檻から出ようと体当たりしている。

「はぁー、、、」

さて、どうしたものか。

ーー

「いち兄！今日、新しい主が来るの？」

「ああ。皆んな、仲良くするんだよ」

「「はぁーい！」」

刀剣達は、今か今かと待っていた。

すると、政府の車から政府の人間と檻に入れられた子供がいた。

「遅れてすみません」

「政府の者よ、あれはなんだ？」

「狼に育てられた子供です。暴れるのであの様な処置をしました。慣れるまで檻から出さない方が良いですよ。噛まれたりしますから」

「なんと、、、狼が人の子を」

「では、失礼します」

政府の人間が立ち去ると、刀剣達は檻を審神者部屋へと運んだ。

それから、広間に戻り新しい審神者の話をしていると『ガンッ！ガンッ！』と何かをぶつける音がした。

「おや、この音はなんだい？」

「兄者？音など聞こえないが」

「いや、聞こえる。旦那達、こっちだ」

薬研が先頭を歩き音の正体を掴む為、探し始めた。

それは、意外と早く見つかった。

先程の子供が檻に体当たりしていたのだ。

そして、刀剣達をみると低く唸った。

「ヴヴヴ、、、」

するとまた、体当たりし始めた。