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「何やってるんだ。あのままだと迷子になっていたぞ」
「そんなこと言われても」
「仕方の無い奴め。未来のスターであるこのオレが華麗にエスコートしてやろうじゃないか！！」
「だからうるさいって」
自信満々にそう言うと、彼はなんの迷いもなく俺の手を握った。
あれっ、手ぇ意外とデカくてゴツい。それにあったかくて、
「……？」
なんだろう。酷く――――？
瞬間、何かの映像が脳裏を走る。
俺の先を駆ける小さな子供。時々こちらを振り向いてちゃんと着いてきているかどうか確かめるその表情は濁っていてよく見えない。これは、誰の記憶？
「海星？」
「っおい、気安くレディに触ってんじゃねぇよ変態」
「前から思っていたがお前随分失礼だな！？」
気づいた時には天馬の手をパシリと振り解いていた。変態は言いすぎたか。ぶつくさ文句を述べながら進む彼に今度こそ離されないようぴったりと後をついていく。
まだほんのり温かい手を撫でる。なんだったんださっきの。
「……まぁ、いっか」
今考えたってどうせわかりっこないと諦める。こういうのはふとした時にコロッと思い出したりするもんだ。
そんなことより。
「なぁ、いい加減どこに向かってるか教えてくれてもいいんじゃね？ これ以上は誘拐で訴えるぞ」
「同意の元だから合法だ。それに……ふむ、そうだな、そろそろ着く頃合いだ」
「同意してねぇぞコラ」
短いスパンで見過ぎた景色。みんなお馴染み森の中だ。ここまでくるともしかしたら前世は熱帯雨林の動物だったのかもとトチ狂った発想まで生まれる。
……どうせならワニとかそこら辺のカッコいい奴がいいな。
「着いたぞ」
「やっとか。……おいおいおい、一体お前なんのつもりだ？」
アマゾンの生態系を思い出すのに躍起になっていた俺は周り全く見ていなかった。先行したいた天馬に言われてようやく顔を上げ、唖然とする。
「海星。ようこそ、ワンダーステージへ！」
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ありに(プロフ) - 5年ぶりに夢小説を漁ってたらとんでもない神作品に出会ってしまった…応援してます☺️ (2023年3月10日 19時) (
レス) id: 1064f8688a (このIDを非表示/違反報告)
ただのせかおた - 最初の注意事項とか舞台挨拶（？）みたいな感じで書いてるのめっちゃ素敵です！！お体には気をつけてこれからも頑張ってください💍応援してます！！ (2023年1月21日 23時) (レス) id: 5310fc155c (このIDを非表示/違反報告)
kubota6(プロフ) - この作品めちゃ好きです！応援してます！ (2023年1月10日 23時) (レス) @page17 id: a05e9c9f42 (このIDを非表示/違反報告)
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