すきだらけ (ページ2)

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あなたの Ryota.k ページ2

今日は久しぶりの休み
というわけで俺は今事務所にある
秘密の部屋へと来ている

最近有難いことに
ベストアルバムの宣伝やらで
テレビに音楽番組にと忙しくさせて貰ってる
ただ、やっぱり癒しが中々ないわけで

ファンの子は嫌だときっと感じるだろうけど
まあ、GENEの裏には実は数人の女の子がいる
彼女とかじゃない

こんな時期にみんな彼女なんて作らなくて
作ってもすぐ別れちゃうし…
そんな理由から所謂"癒し"の女の子がいる

俺は最初その数人を行き来していた
でも1人だけだった…
俺が求めたいと感じたのは

他のメンバーは行き来してるらしいけど
彼女にだけは手を出さないように皆にお願いしている
それくらいに俺は彼女を強く求めてる

こんな関係で一番
抱いてはいけない感情を抱いていた

『涼太さん』
「なに？」

そんな風に呼びかける声も
こちらを見つめる瞳も
すべてが愛しくてしょうがない
彼女の名はA
玲於達と同い年らしい

俺は部屋のソファに座っていた体をぐるりと
姿勢を変えて
Aに体を向ける

彼女は酷く寂しげに俯いていた

「どうした？元気無いじゃん」
『私、このお仕事から離れる事にしました』
「…え？」

信じられなくて信じたくなくて
思わず聞き返した

「なんで、どうして急に？」
『私…ルール違反したので』
「ルール違反…？」
『好きになっちゃいけないんです』

そういうと俯いていた顔を上げて
こちらを向いて潤んだ瞳を見せるA

「…だれを」
『誰だと思いますか？』
「俺だって期待していい？」
『大当たりって言ったらどうしてくれますか？』
「そうだなぁ、辞職願出させてもう他のメンバーから見えない所にでも閉じ込めようか」

「そして今ここで押し倒して抱く」

Aの耳元でそっと囁く
とびきり甘く
すると今までに見たことないくらいに
色気のある顔で微笑む彼女と目が合う

「答えなんていらなかったな」
『はい、大好きです』

「ずるすぎるでしょ」

Aの甘そうな唇にそっと吸い付いたら
俺達の恋人としての時間の
始まりの合図になった

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