SUPER JUNIOR に愛を注ぐSTORY＊＊プロポーズ＊＊vol.2 (ページ9)

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STAY…Ⅰ　-D-story ページ9

あのXmasから３年…今日、私達は３度目のXmasを迎えた。
　でも、今日はそれまでのXmasとは違う。
その扉が開いたら、きっと私より彼が驚いた表情をするはずだから。

‐今日、私はプロポーズされる‐

付き合って、2年。
　その間、大きなケンカも心が離れることも無く、ただ穏やかに日々が過ぎて。

ドンへの隣に居れることを嬉しく思うけど…
　同時に理由もない不安に押しつぶされそうになることも増えて。

彼の変化に気付いたとき、私はとても戸惑ったんだ。
　彼との関係が変わって初めてのXmasは、仕事で忙しいと嘆く彼を慰めて。
たった数時間だったけど一緒に１個のケーキを分け合って。
　ピアスと同じ輝きのネックレスをそっと置いて、彼は名残惜しそうに仕事に行った。

でも、今年は何だか様子が違って。
　３ヵ月も前から、クリスマスの予定を聞かれて…。
仕事だと言えば、仕事が終わる時間を何度も確認された。

何度もサプライズされたけど、確認するドンへの横顔が少しぎこちなくて。
　これまでとは何かが違うと、感じ取った。

そして、眠っている私の薬指のサイズを確認していることに気付いてしまったから。
　もしかして…と想像していたことが現実味を帯びてきて。

耐え切れなくて、久しぶりにあったヒョクチェに呟けば…

EH『ドンへの奴、落ち着きないよ。(笑)』

何て言われて、私の中のもやもやは大きくなる。

EH『なんて顔してんだよ。それが、幸せな奴の顔か？』

呆れたように笑うヒョクに言い返す元気も無くて、大きく息を吐く。

　何が不満なのか…

私は幸せすぎると思う。

滅多にないドンへの休日は、全て私に当てられる。
　ただ、ただ、一緒に過ごして…いつも、隣には彼がいてくれて。

　どんどん私の中で、彼の占めるスペースが大きくなって。
いつからか、私は彼との未来を想像して不安を覚えるようになった。

そんな時、ドンへに聞いてみたんだ。

『私達、これからも上手くやっていけるかな？』

DH『どうかな。一緒に居たいと思うけどな。』

　そう言って、ドンへは優しく抱きしめてくれたけど…私の気持ちは全く晴れなくて。
きっと、ドンへだから私の欲しい言葉をくれると思ってた。

　ドンへは、永遠なんてないって言った。
嘘でもいい、たとえ一時でも私を安心させて欲しかったのに。

もやもやした気持ちのまま、ドンへの横顔を見つめても答えは出なくて。
　私は、今。彼が目の前の扉を開けるのをただこの場で待っていた。

　
　

　