韓国語能力試験 ページ1
何度も何度も拭ってもらっても次々溢れ出す涙は止まらない
ヒチョルさんがここに連れて来た理由が分かった
この為やったんや…
正直、プロポーズされるなんて思わんかった
結婚を前提に付き合ってたけどヒチョルさんのご両親に挨拶にしに江原道に行った後、日本でTOPIK受けに行ってきた
合格すれば韓国に住める資格がもらえる
韓国は韓国語能力が必要じゃないと国際結婚は許されない
それで仕事で忙しくても毎日勉強して受けに行った
昨日結果が分かって見てみると初級はなんとか合格したけど中級はまだまだやった
悔しかった
ヒチョルさんはインスタでも上・中級者くらいの言葉や文を使う
普段うちには日本語で喋ってくれるけどうちはヒチョルさんに追いつきたかった
けど追いつけなかった
だから結婚は出来ないと思ってしまったんや
上・中級合格せんと結婚とか長期滞在も出来ないんかなって
そんな中、さっきのプロポーズとヒチョルさんの言葉
また救われた…
“ありがとう”って言いたいのはうちの方やのになかなか言葉に出来なくてただただ泣くしか出来んかった
ヒチョルさんと出逢うまでは結婚なんてうちには無理やと思っとって…
運命さえも信じたくなかった
付き合ってからも結婚は漠然と考えとった
でも次第に結婚はしたいと思い始めて…
やけどSJの彼と元々ELFのうちが付き合うこともすごいことやのに結婚出来るのか正直分からなかったこともあったからまだビックリしとる
HC『いい加減泣き止め。泣き虫(笑)』
A『うっ、うちが、けっ、けっこ…っ、』
HC『しゃっくりで何言ってんのか分かんねーよ(笑)』
A『ヒチョル、さんとっ、けっ、結婚…っ、』
HC『俺しかいねーだろ(笑)』
A『夢?夢ちゃうよな…っ?』
HC『夢なら指輪返せ(笑)』
A『嫌やっ、いじっ、意地悪っ…』
HC『ほらもう帰るぞ。泣き止めよ』
A『うっ…うんっ…』
HC『帰ったら抱きしめてやるから。な?』
ポンポン
A『うんっ…』
流れる涙を拭いてヒチョルさんの車の助手席に乗った
A『あー結婚…婚約指輪…すごい…』
HC『何ブツブツ言ってんだ』
A『いや、なんか…あー…』
HC『フッ…(笑)』
左手薬指に嵌めた二つの指輪
奥側に結婚指輪、手前側に1年記念の指輪…
A『この婚約指輪なんぼしたん?←』
HC『お前な…(汗)』
A『ごめん、関西人なもんで(笑)』
A《え、気になるやん。なんぼしたん?←》
HC《お前な、彼女は一々そういうこと聞かずにありがたく受け取っておくもんだよ》
101人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まさ・紫桜雲・yumika0404・ちぇ。・向日葵・凛音・ゆきゅ x他2人 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/non-m-h-e0128/
作成日時:2016年12月26日 7時